4章〜運命のクロスベル〜 外伝〜鋼鉄の咆哮〜前篇
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
クロスベルに運命の刻が訪れる少し前、アルカンシェルでは踊り娘の衣装を身に纏ったシュリが演技をし、その様子を舞台にいるイリア、観客席で観賞する観客達、そして舞台の裏ではリーシャ達が見守っていた。
〜アルカンシェル〜
「凄い……シュリ、頑張りましたね。」
「ふふ、毎日一生懸命、練習していたもの。」
「ふ、ふん……まあまあですわね、」
「ハハ、しかし新しいシーンが一つ入るだけで変わるもんだぜ。」
「ああ、イリアと劇団長の執念といったところだな。」
舞台の裏で見守っているアルカンシェルの団員達は感心したり微笑ましそうに見つめ
「……はい………(シュリちゃんがいれば私がいなくなっても……)」
リーシャは寂しげな笑みを浮かべて頷いたが
「え………」
ある事に気付いて声を上げた。
「……どうしたの?」
「おかしなところでもあったか?」
リーシャの様子を見た団員達は不思議そうな表情をし
「……こ、この気配…………5……10………どうしてこんな時に……まさか……!」
リーシャは表情を青褪めさせた後真剣な表情になった。するとその時舞台の方から大きな音が聞こえてきた!
「な、なんですの?」
「う、上から?」
音に気付いた団員達は驚いた舞台を見つめた。
「ふふっ。何とか間に合ってよかった。せっかくの追加シーンをぶち壊すのは勿体ないけど……最高に盛り上がりそうだし、構わないよね?」
いつの間にかシャンデリアの上の足場にいたシャーリィは口元に笑みを浮かべ
「アハハハハ、落っちろ〜!」
ライフルのチェーンソーの部分で天井と結ばれてあるシャンデリアの鎖を切断した!
「え………」
演技を終えたシュリがちょうど天井を見上げ、落下して来るシャンデリアを見て呆けたその時!
「下がりなさいっ!!」
イリアは警告すると共にシュリを突き飛ばし、落下して来たシャンデリアの下敷きになった!
「うわああああっ!?」
「イ、イリアが……!」
「イリアが巻き込まれたぞ!?」
シャンデリアの下敷きになったイリアを見た観客達は悲鳴を上げ
「あ……ああ………」
イリアに突き飛ばされ、無事だったシュリは表情を青褪めさせていた。
「イリアさんッ!!?」
リーシャは悲鳴を上げて団員達と共にかけよった。
「リ、リーシャ姉……!」
リーシャ達を見たシュリは涙を流しながらリーシャ達を見つめ、リーシャ達は協力してシャンデリアを持ち上げ、イリアを救出し
「イリアさん!?いやあっ、イリアさんっ!」
全身から大量の血を出しているイリアを見たリーシャは涙を流しながら悲鳴を上げ
「……なんて
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ