第89話
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ば何でもいい!」
「クク………戦場に死を招く”死神”が光の世界でどういう風に生きていくのか、見させてもらうよ?」
ギレゼルは陽気に笑い、エルンストは興味深そうな表情でランディを見つめ
「ふふっ……雨降って何とやらかな?」
ワジは静かな笑みを浮かべて言った。
「ワジ、てめぇ……黙ってるって約束だったのにペラペラ喋りやがったな!?」
するとその時ランディは顔に青筋を立ててワジを睨んだ。
「やだなぁ、誤解だよ。ちゃんと黙っていたのにロイドたちが勝手に君の行方を調べ始めてさぁ。しかも君のせいで、ルファディエルさんに”色々”聞かれる羽目になったんだよ?」
ランディに睨まれたワジは目を丸くして答えた後、疲れた表情で溜息を吐いた。
「ちょ、ちょっとワジ君……?君、ランディ先輩が出て行ったこと知ってたの!?」
「ワジ、お前なぁ……って。今の言い方だとルファ姉も知っていたんだな?」
「ワジさん、ルファディエルさん……」
ワジの言葉を聞いたノエルやロイド、ティオはジト目でワジとルファディエルを見つめ
「はあ、さすがにどうかと思うけど……」
エリィは溜息を吐いた。
「いや、僕だって行先までは聞いてなかったんだし……やれやれ……これは僕が悪者ってオチかい?黒月や赤い星座どころか、鉄血宰相や狸大統領よりもとんでもない黒幕天使が側にいるってのに。」
ロイド達の反応を見たワジは溜息を吐き
「あら………”貴方の立場”で”天使”である私に対してよくそんな事が言えるわね……?」
ルファディエルは威圧が籠った笑顔でワジに微笑み
「アハハ。”他の人達”と違って僕はあんまり信心深くないし?」
微笑まれたワジは笑った後口元に笑みを浮かべて答えた。
「まったくもう……」
「たまには二人とも反省すべきではないかと。」
「それにルファ姉も。リーシャを脅した件とか色々言いたい事があるんだからな?」
その様子を見たノエルは呆れ、ティオはジト目で呟き、ロイドはルファディエルを睨んだが
「フフ………そこまでわかったご褒美に何でもしてあげるから許してくれないかしら?何だったらキスでもいいし、貴方が望むなら私の処女をあげてもいいわよ?」
「なっ!?なんでそうなるんだよっ!?こんな時に性質の悪い冗談とかやめてくれっ!!」
ルファディエルに微笑まれて顔を真っ赤にして声を上げ
「ル、ルファディエル様!?お気を確かに!!」
「……………既にお前も墜とされていたのか……………だからその男に対していつも甘い態度で接しているのだな…………………」
ルファディエルの言葉を聞いたメヒーシャは驚いた後慌て、ラグタスは呆れ
「あっははははははっ!こい
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