第89話
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に笑みを浮かべ、ラグタスは黙り込み
「おおっ!?ここで熱い青春か!?さすがはロイド――――」
ギレゼルは興味深そうな表情をした後笑いだそうとしたが、その時ルファディエルとメヒーシャがそれぞれ杖と斧槍の柄の部分でギレゼルの頭を思い切り叩いた!
「あでっ!?」
「……少しは空気を読みなさい。」
「全く……これだから堕天使は……」
「へいへい。」
ギレゼルを武器で殴ったルファディエルとメヒーシャは呆れていた。
「”仲間を危険に晒せないから”ここまで来たんだろうが!?『じゃあな』なんて……あんな紙切れ一つで俺達が納得できるなんて……本当に思っていたのかよっ!?」
そしてロイドはランディを睨んで怒鳴った!
「くっ……………やっぱり俺は……俺は……そもそもお前らと一緒にいるべきじゃなかったんだ………」
ロイドに怒鳴られたランディは唇を噛みしめた後、辛そうな様子を纏って呟き、そしてかつての猟兵時代の自分を思い出した。
「……俺の手は血塗られている……戦場や今ここで兵士を殺しただけじゃねえ……手強い敵部隊を嵌める為に関係ねぇ村を利用した事もある……それで罪もねぇヤツを……お前みたいな目をした若造を犠牲にしたことだってある……ッ!」
ランディは辛そうな様子を纏って呟いた後自分を掴むロイドの手を振り払い
「お前らの目の前にいるのはそんな救いようのねぇクソ野郎だ!迷惑なんだよ……これ以上は!仔犬みたいな目をしてすり寄られて出来た兄貴分みたいに頼られて……!そんなことをされ続けたら……俺はっ!……俺は自分を……許してやりそうになっちまうッ!!」
ロイド達を睨んで怒鳴った後、辛そうな様子を纏って叫んだ!
「……ランディ……」
「ランディさん……」
「……先輩……」
ランディの叫びを聞いたエリィ達は心配そうな表情で見つめ
「……そういう事か……」
「なるほど……ね……」
「……自分が犯した罪から目を背ける為に猟兵をやめたのか…………」
「……………」
ワジやルファディエル、ラグタスやメヒーシャは重々しい様子を纏い
「やれやれ………」
「…………………」
エルンストは呆れた様子でランディを見つめ、ギレゼルは黙り込み
「…………………はは……よかった……安心したよ。」
ロイドは黙り込んだ後苦笑しながら言った。
「………ぇ……………」
ロイドの言葉を聞いたランディは呆け
「ロ、ロイド?」
「ロイドさん……?」
エリィとティオは戸惑った。
「……いつもみたいに余裕な顔で冗談めかして返されたらどうしようかと思ったけど……やっと……俺達に吐き出してくれたな?」
「!!」
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