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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
最終話 『卒業式』X
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ですかー? 」

「あっ、いいですよ」

「おし、お前ら。ちゃんと笑顔で写るようにしろよ」

「「「はーい」」」

「じゃあいきますよー。三………」

「シノさん、ちょっとこっち向いて」

「え?何よ急に」

「今だよ、リンヤ君」

「へっ? 」

「え? 」

パシャッ

写真に写ったのは、抱きつくかのように頬にキスをしているシノ。そして、突然のことで驚いている俺。それを笑って見ているトウイ。ムウさんは半分呆れ、半分は微笑ましい感じの表情で俺達三人を見ていた。





ーーー−−





あれから八年。俺達はそれぞれの道に進み、会うことも少なかった。お互い忙しいというものもあったが、連絡はちょくちょく入れ合っていた。そして今、役目を終えた筈の俺達は、この部室にまた集まった。

「……………」

ショーケースの中にある物を、無言で見つめる。全国優勝した時のトロフィーや写真。他の皆とも撮ったものや、卒業式の日に撮った例の写真もある。くそ。今すぐ回収したいが、ご丁寧にケースに鍵がかけられている。

「何やってるのよヒロヤ? 」

「!いや、ケースの中を見てただけだ」

「そう?それにしてはガタガタと物音が聞こえたわよ?それで、何やってたのよ? 」

「…………ケースを開けて写真を回収しようとしてました」

「写真?なんの写真よ…………っ!! 」

「回収した方がいいよな?てかなんでこんな所にあるんだよ………」

「絶っっっ対トウイの仕業ね」

「はーい。呼ばれて来ました〜」

「おい、お前だろ。この中にあの写真を入れたの」

「いや違うよ?入れたのはムウさんだよ。頼んだのは僕だけどね」

「結局お前が犯人だろーが! 」

「ぐほぉっ!? 」

側頭部に回し蹴りを入れると、見事に回転しながら吹っ飛んでいった。

「いいか!アイツらに見られる前に回収しろよ! 」

「そ、そうよ!分かった!? 」

「シノさんは八年経っても純情だな〜。ねえヒロヤ君? 」

「話をすり替えんなっ! 」

てか復活はえーよ。

「まあまあ。多分だけど、彼らはこれを見ることはそうそうないよ。僕のサイドエフェクトが───」

「言わせねーよ? 」

「はあ…………もういいわ。こうなったらバレない事を祈るしかないわね」

シノはもう諦めたようで、大きく溜め息を吐いた。まあ、俺ももう諦めてるけど。コイツは絶対に写真を回収しないからな。

「ハルカゼ!休憩終わりだ!次やんぞっ! 」

「カグラ。俺もうちょい休みてーんだけど」

「だらしないわね本当」

「ワタシはもうダイジョウブ……」

「う〜ん。けど、もう少
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