暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
最終話 『卒業式』X
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

…………馬鹿がいる。いや、元々馬鹿か。

「黙りなさいメガネ君。今の僕は阿修羅すらも凌駕するよ」

「いや、お前またテンションがおかしくなってるぞ? 」

「モチヅキさんからなんて送られたの? 」

「え?僕まだ連絡相手を言ってないんだけど?シノさん読心術でも身に付けた? 」

「だって、このタイミングでトウイにコチャを送るのって一人しかいないわよ」

「あー、それで変なテンションになったのか。んで、なんて送られたんだ? 」

「…………秘密」

「クオン、ソイツからスマホを奪え」

「了解! 」

「やらせるかーーー!! 」

クオンが飛びかかった瞬間に、トウイは自分の弟の鳩尾目掛けて飛び蹴りを放った。クオンはそのまま壁へと打ち付けられ、腹を押さえて悶絶している。

だが、その隙に俺はトウイのスマホを奪うことに成功した。

「し、しまった! 」

「さて、じゃあ内容を確認させてもらうぞ」

トウイのスマホを見ると、モチヅキからこんな内容が送られてきていた。



『慰めと卒業祝いと会いたいを兼ねて、今度は私が遊びに行くね』



その文を読むと、俺はなんとも言えない微笑ましい笑みを浮かべ、トウイを見る。

「よかったなトウイ」

「なにその目は!?いいから返しなさい! 」

自分のスマホだと言うのに、手を伸ばして下からスマホを上空へと打ち上げ、スマホをキャッチする。

「この話題はもう終了!最終話なのにどんだけ引き伸ばすの!? 」

「それ俺のツッコミな」

「もう前編、中編、後編で分けれる文字数じゃないよ! 」

「それも俺のツッコミな」

「オマケに、バトルシーンだけでかなりの文字数を使ってるし! 」

「それも俺のツッコミな」

「二人共、本当にその辺しときなさい」

「いやなんで俺もなんだよ……」

「ツッコミにツッコミを入れてるからよ。ムウさんから連絡が来たんだけど、写真を撮る人がもうすぐ来るから準備をしろって」

「了解。やっと来たか」

「他の部活動とかも撮ってたからね〜」

「それじゃあ、私達も準備をしましょう」





ーーー――





「ヒロヤ君、もう少しシノさんとくっついて」

「は?なんでだよ?」

右にシノ、左にトウイ、その更に左にムウさんが立っている。トウイの右手には全国優勝した時のトロフィーが握られており、俺の左手には賞状が握られている。そして、目の前のテーブルには今までの愛機が並べられている。

「え?嫌なのかい? 」

「嫌って訳じゃないが、今は別にくっつく必要とかないだろ」

「あらら………じゃあしょうがない」

「はい。準備いい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ