第22話
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事になってしまったんだ…………!?ハア………………」
エリゼが部屋を出ると兄妹同士でありながら肉体関係の間柄になってしまった事にリィンは頭を抱えてこれからの自分の将来に悩み続けた。
〜空室〜
「あら、お帰りなさい、エリゼお姉さん。」
エリゼが自分が泊まっている空室に戻ったその時、携帯型の端末を操作していたレンが端末を閉じて出迎えた。
「レンさん………まだ待っていらしてくれたのですか……時間も時間ですから、既に自室に戻って休まれているのかと思っていたのですが……」
レンがまさ起きて自分の部屋で待っていた事に驚いたエリゼは目を丸くしてレンに近づいて声をかけた。
「うふふ、エリゼお姉さんの恋の行方がどうなったか気になって、結果を聞くまで逆に眠れないわよ♪――――それで?首尾はどうだったのかしら?」
「………はい。レンさんのお陰で兄様に私の想いを知って頂く事ができました……!そ、それに……その……結婚の約束までしてもらいました……!」
「あら。うふふ、一体どういう経緯でそうなったのか説明してもらえるかしら?」
そしてレンはエリゼから事情を聞いた。
「………なるほどね。それにしても正直レンも驚いたわ。エリゼお姉さんの事だから、自分の事は妾でいいからずっと傍に置いてもらって、後はリィンお兄さんの子供を孕ませて貰えればそれで満足みたいな事で納得すると思っていたもの。」
「そ、その……私も最初はそのつもりだったのですけど、気づいたら自分でも驚く程強気に出て、勢いで兄様に将来妻にして頂くように迫っていたのです。」
事情を聞き終えた後興味ありげな表情で自分を見つめるレンに対してエリゼは顔を真っ赤にして答えた。
「クスクス、リィンお兄さんと結ばれた事で度胸がついたか、もしくはリィンお兄さんの”初めて”のお相手になれたという自信で言えたのじゃないかしら♪」
「ど、どうでしょう………?」
レンの推測を聞いたエリゼは頬を赤らめて嬉しさを隠せない様子で答えを濁したが
「もしくはアリサお姉さんの件で、リィンお兄さんに遠慮する必要がないと無意識に感じてそんな風に強気に出たかもしれないわね♪」
「…………その可能性はあるかもしれません。」
更なるレンの推測を聞くと一瞬石化したかのように固まってすぐに我に返ると静かな表情で頷いた。
「うふふ……ちなみにエリゼお姉さん。リィンお兄さんと結ばれた時は”どっち”が”主導”だったのかしら♪」
「そ、それは…………さ、さすがに恩人のレンさんでもそれだけは絶対に教えられません!」
からかいの表情で問いかけたレンに対して言葉を濁していたエリゼだったが顔を真っ赤にして答えを拒否した。
「
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