第22話
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♪」
「クスクス、その様子だとレンがあげたあの映像―――――ノルドの集落のレン達が泊まっていた家に仕込んでおいた携帯型ビデオに写っていた映像――――アリサお姉さんがリィンお兄さんにキスしている所の映像やレンが録ったリィンお兄さんとアリサお姉さんが夜空の下で語り合っている映像が凄く気に入っている様子ね♪」
「ええ、私にとっては一生の宝物に値する映像ですわ♪それにしてもどのようにしてエリゼ様を説得されたのでしょうか?幾らリィン様に対して恋心をお持ちでも、さすがに告白もせずにいきなり操を奪われる覚悟はできないと思われるのですが………」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉にシャロンは微笑みを浮かべて頷いた後ある事が気になり、不思議そうな表情でレンに訊ねた。
「うふふ、それはレンの長年の交渉術の賜物って所かしらね♪」
「なるほど………でしたらその交渉術でアリサお嬢様に、もっと積極的になるように説得して頂けないでしょうか♪」
「クスクス、考えておくわ♪」
そしてレンとシャロンが少しの間談笑した後シャロンが退室し、レンはエリゼが帰ってくるのを待ちながら携帯型の導力端末を操作していた。
〜3時間後・リィンの私室〜
「お、俺はなんてことを………父さんと母さんに合わす顔がないよ……それに俺は何であんな事をしてしまったんだ………!?」
3時間後レンの目論見通り”全て”が終わった事で正気に戻ったリィンは自分のベッドで自分の隣で寝転んでいる生まれたままの姿になったエリゼから視線を逸らして顔色を悪くして頭を抱えていた。
「兄様…………」
その時エリゼが目を覚まして起き上がり、リィンを見つめた。
「エ、エリゼ!?その…………すまない……!俺はとり返しのつかない事を……!」
エリゼに声をかけられたリィンはベッドから降りて土下座をして謝罪したが
「謝らないでください………これは私が心から望んでいた結果ですし……それに、謝るのは私の方です。」
「へ………それは一体どういう事なんだ?」
大切な操を奪われた側であるエリゼが謝罪する側であると口にすると呆けた表情でエリゼを見つめて訊ねた。そしてエリゼはレンが自分の為にリィンに疲労回復に役立つと嘘をついて強烈な効果の媚薬入りの紅茶を飲ませた事や、クラスメイト達を睡眠薬で眠らせた事等を説明した。
「…………………」
説明を聞き終えたリィンは驚きのあまり口をパクパクさせ
「その……先に言っておきますがレンさんを怒ったりしないでください。私は兄様に媚薬を飲ませたり、私を焚き付けたりしたレンさんを怒ったり恨んでなんていませんし、むしろ感謝しています。」
「なっ!?………何でなんだ?」
エリゼがレンに感謝
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