第一編
第1章
帰ろうよ
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を掴み自分の方へ引き寄せた。
そして座る。
腰に手を回し首に濡れた布をあてがう。
『っ!』
ピクリとはねる。
「少し我慢してください。…すみませんでした。」
『別にいいよ。痛いのは俺だけで充分だ。』
「おい貴様!どこをほっつき歩い…て?」
『あ、三成だ。』
「お前は明智光秀ってどうして明智光秀の上に貴様が乗っているのだ!?」
『手当て中。患者に怒鳴るとは何事だ。』
三成が一瞬ひるむ。
「なぁ貴様、まさかとは思うが、光秀は…?」
『あぁ、俺の家臣。』
「貴様!勝手にそのような」
「仕方がないんさー!」
「秀吉様!」
後ろからぬっと出てきたのは秀吉。怖い。
「光秀、そいつに危害を加えちゃあならんでー?」
ニコニコしながら話し出す。
これだから皆から好かれる人は…。
『大丈夫です。もしも俺を殺そうとするのならブッ殺しますから!』
こっちも笑顔で答えた。
「怖いんさ。」
グサリ。
「まァとにかく、一旦城に帰ろうか。」
「あの…私は…?」
『?何いってんの?あんたもだよ。帰ろ?家に。』
「い…え?」
立ち上がり光秀に手を伸ばす。
「かえろう。」
光秀は微笑んで手を取った。
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