第3章:再会、繋がる絆
第56話「消えぬ違和感」
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「僕らは家に帰るよ。じゃあね。」
「うん。またね。」
そういってユーノと別れる。
「...天巫女...ジュエルシード....か。」
「...関係、あるのかしら?」
帰路に就きながら、僕らはユーノからもらった情報を整理する。
「ユーノの言った通り、“神の所業”に匹敵する事が可能ならば、この現象を引き起こす事も可能かもしれない...。」
「じゃあ、ジュエルシードが原因?」
「...どうだろうか...。」
夢に現れたあの人物の存在を記憶から消す意味...それは一体...?
「(仮にあの人物が天巫女だとして、記憶から消える理由がわからない。...負の感情....消える...?....いや、まさか....。)」
何かが繋がりそうになる。
だけど、やはり認識阻害が効いているのか、上手く思考がまとまらない。
「....ん...?」
「どうしたの、優輝?何か考え込んで....。」
ふと、何かが目に入って、僕の足が止まる。
椿が考え込んでいた僕を心配して声をかけてくるが、今は耳に入らない。
「あれは....。」
「どうしたの?家なんか眺めて...。」
僕の視線の先にあるのは、二階建ての一軒の家。
なんの変哲もない、ただの家なはずだけど...。
「...ねぇ、葵...。」
「うん。あたしも感じるよ。」
...椿と葵も感じ取ったみたいだ。
「(...感じる。“違和感”が。...ここには、何かある...!)」
決定的な“何か”があると、僕の勘が告げていた。
―――表札に書かれている“聖奈”という字から、僕は目を離せなかった...。
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