第3章:再会、繋がる絆
第56話「消えぬ違和感」
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。」
違和感はあるが、何もわからない。
他にも回る場所はあるので、ここはもういいだろう。
「....くそ...。」
あの後、様々な場所を巡った。
王牙と戦った翠屋の前。椿と出会った八束神社などetc...。
だけど、そのどれもが違和感を感じるだけで何もわからなかった。
「収穫はなし...。強いて言うなら、以前まで感じなかった“違和感”がある程度か...。」
そう。何気に翠屋前は夢を見る前は違和感などなかったのだ。
そこを考えると、収穫なしではないようにも思える。
「...いえ、それだけじゃないわ。」
〈椿様の言う通りです。〉
「...なに?」
どこか思案顔な椿とリヒトが僕の言葉を否定する。
ふと見れば、葵も椿に同意するように頷いていた。
「...私たちも感じれるわ。貴方の言う“違和感”を。」
「それと矛盾もね。...優ちゃんと一緒にいたからかな?」
〈サーチ自体には何も引っかかりはありませんが...どこかおかしいと、そう思えました。〉
...つまり、原因は分からないが、違和感はあると思えるようになったのか?
「でも、肝心な部分は何もわからず仕舞いか...。」
「そうね...。」
夢に出てきたあの人物については、何もわからなかった。
それには変わりなく、疲れも出てきた僕らは海鳴公園で少し休む事にした。
「....って、ユーノ?」
「あっ、優輝!それに椿と葵も!」
ベンチにでも座ろうと思ったら、なぜかユーノがいた。
手元には海鳴公園で偶に屋台をやっている所のたい焼きがある。
「なんでまたこんな所に。」
「クロノからの調べ物の依頼がようやく終わってね。休暇がてら地球に来たんだ。」
「あー...。」
ここ半年間、ユーノとは数えるほどしか会っていない。
その理由が今ユーノ自身が言った依頼関係だ。
無限書庫と呼ばれる管理局本局にある超巨大データベースの司書。
それが今のユーノのが勤めている所で、調べればどんな情報でも出てくるらしい。
だけど、巨大すぎるが故に中身の整理が全然出来ていなく、ユーノが司書になるまで整理は始めてすらいなかったらしい。
...で、スクライア一族であるユーノにとって、無限書庫的存在は望む所らしく、文書探索などで頼られているんだとか。
...頼られてはいるんだが、クロノにいいように扱われて疲労気味らしい。
だから、ようやく取れた休暇でのんびりしている。
「ちなみにその調べ物って?」
「ジュエルシード。もう虚数空間に呑まれたから必要ないと思うんだけどね。」
「っ..
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