暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第56話「消えぬ違和感」
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私は神の分霊よ?それに影響を及ぼすなんて...。」

  夢の内容からすれば、クロノ達も認識阻害の範囲内だろう。
  つまり、次元世界規模で認識阻害が働いているという事になる。
  それは、まさしく神に匹敵する現象。

「...それほどの事ができる存在って...。」

「それこそ、どこぞの神の仕業...もしくは、神に匹敵する力...ね。」

  そんな存在、いるとすれば...。....っ!

「.....ジュエル...シード...?」

「まさか!さすがにあれでもここまでの力は...。」

「...厳密には、夢に出てきた人物が使用した場合のジュエルシード...。」

「「っ...!」」

  そう、この現象にはあの人物が関係しているのは間違いない。
  それに、夢であの人物はジュエルシードの中心にいた。

「...どの道、僕が感じている矛盾点と夢の中に出てきた記憶にない人物。...それとこの現象は大きく関わっているはずだ。」

「でも、ジュエルシードは虚数空間に...。」

「あれは憶測だ。実際に見た訳ではないだろう?...ましてや、記憶とかが改竄されている時点で、この前のジュエルシードの件全てが怪しい。」

  だからと言って今どうするべきかはわからない。
  それに、今の所僕しか明確な違和感は感じれていないんだ。
  せめて、椿と葵だけでも同じ違和感を共有したいが...。

「...調べよう。」

「え?」

「僕が違和感を感じる場所を、全部調べよう。さすがに次元世界は渡らないけど、調べれば椿や葵も何か気づけるかもしれない。」

  元より、これ以外に取れる行動は限られている。
  ならば、せめて行動した方がいいだろう。

「...わかった。付き合うよ。」

「優輝がそうするなら、私たちはついていくわよ。」

「ありがとう。じゃあ、まずは...。」

  二人も了承してくれたので、すぐに支度を済ませる。
  まず向かうのは...緋雪と僕が魔法に目覚めた場所。







「ここが...。」

「何も変わってないな。」

  海沿いにある使われていない倉庫。
  そこは、かつて誘拐があった時と、なんら変わりない状態でそこにあった。

「...まぁ、そう簡単に手がかりがある訳ないか...。」

  少し調べてみたが、何もない。
  誘拐事件に関しては、表沙汰にならない程度で片づけてしまったからな。

「一応サーチもかけてるが...リヒト、シャル。何か違和感は?」

〈特には。〉

〈私もです。〉

  リヒトとシャルにも何か感じられるか探ってもらっていたが、何も感じられないらしい。

「...次、行こうか
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