第3章:再会、繋がる絆
第56話「消えぬ違和感」
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にもいろいろあったのも大きいけどさ。)」
友人が言った通り、僕は6年生になった。
あれから、僕らはそんな大きな事件に巡り合う事もなく平和だった。
クリスマスでは翠屋でささやかなパーティーをし、両親もその時に一度帰ってきた。
クロノとか色んな人もいたから、ささやかどころか豪華だったけど。
ついでに僕の家の両親の部屋に転送装置が設置された。
会える時はすぐ会えるようにっていう管理局の配慮らしい。
正月も普通に神社に初詣に行ったり、ごく普通の正月を過ごした。
桃子さんが椿と葵の着物を持ってきた時は驚いたけど...。
あ、二人とも凄く似合ってたよ。
そして三月。一つ上のアリシアが卒業する月も、特に問題はなかった。
...いやまぁ...アリシアが学校でフェイト達と会えないってごねてたが...。
そんなこんなあって、今は新学期。アリシアも中学で上手くやっているらしい。
既に容姿と性格から結構人気が出ているらしい。
ちなみに、アリシアの通う中学は私立聖祥大附属中学校。去年まで女子限定だったが、今年からは男子も通えるようになったとか。
「(最近、夢見が悪いのもあるのか?)」
疲れの心当たりはもう一つある。
最近...いや、クリムの件以来から変な夢を見るようになっている。
毎回内容は忘れているが、最近になって頻度も高まっている。
おそらく、それも要因の一つなのだろう。
「...ホントに大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫。今日は金曜日なんだし、ゆっくり休むさ。」
明日は朝の特訓を終わらせたら昼まで休むか。
―――...これは夢だ。
「...志導君、また宿題貸しちゃったの?」
見覚えのある教室で、誰かが話しかけてくる。
夢の中の僕の視点では、その人物の顔が見えるはずなのに、なぜか見えない。
声色も、しっかりと言葉が聞こえるのにも関わらず、判別できない。
「志導君!」
場面が変わる。...これは...緋雪達が誘拐された時?
間違いない。誘拐犯達を緋雪が蹂躙しているからね。
そして、また同じ人物に呼びかけられた。
おかしい。ここは僕一人で解決したのに。
「(...記憶の改竄?いや、でも...。)」
よくわからない。思考がまとまらない。
まるで、何かの力がそうさせないかのように。
そうこうしている内に、また場面が変わる。
「汝らの御心を護り
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