暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第56話「消えぬ違和感」
[1/9]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話












  ........暗い。

  ...暗い暗い、闇の中。

  生き物は何も存在しない。そんな闇の世界。そこに私はいる。

  誰も、何も私を認識しない。いや、私がそうなるよう願った。

  ...私に関われば、皆少なからず不幸になるから。幸せになれないから。

  周囲に漂う24個の青い輝き。これらだって、本来は幸せにするはずの存在。

  だけど、私はこれで皆を不幸な目に遭わせようとした。

  だから、私はここにいる。自分で自分を閉じ込めて、誰にも認識されないように。

  誰とも関わらなければ、誰かを不幸にする事はない。

  誰にも認識されなければ、誰かに関わる事はない。

  ...嗚呼、本当にごめんなさい。私がいなければ、貴方達も付き合う必要はなかった。

  ジュエルシードに、シュライン・メイデン...私なんかを主としなくても...。

  シュラインは、こんな私を未だに主としている。

  ジュエルシードは、こんな私を死なせずに生き永らえさせている。

  本当にごめんなさい。こんな私に付き合わせてしまって...。

  貴方達以外は、皆私の事を忘れている。

  私の力が必要だった場面は、きっと都合よく書き換えられているだろう。

  リニスの再契約も、プレシアさんの病気の事も、リインフォースのバグの事も。

  皆皆、都合よく、私がいない記憶に改竄されて解決した事になっているだろう。

  ...それでいい。それでいいんだ。私なんか、いなくても...。

  私は、永遠にここで過ごす。誰にも迷惑をかけず、誰にも認識されず。

  体が、精神が、心が、魂が、全てが朽ち果てるまで、私はずっと...。







   ―――....ごめんね、優輝君....皆....。









〈.....マス...ター......。〉















       =優輝side=





「はぁ....。」

「おいおい。6年生になってまだ一か月経ってないぞ?なんでそんな疲れてるんだよ。」

  教室でつい吐いた溜め息に、友人からそう突っ込まれる。

「いやまぁ、疲れる事が多くてなぁ...。」

  強くなるための特訓も、無理しない程度に頑張っているし、管理局の手伝いもある。
  それらが疲れの要因ではあるが、他にもある。

「(....まだ、違和感を感じる。)」

  ...そう、あの両親と再会する事ができた事件から感じる違和感。
  それがまだ残っているのだ。

「(...まぁ、他
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ