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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
その子誰?
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じていた疑問をぶつけてみる。言われてみると、なぜ彼女たちは変身魔法を覚えたのだろうか?ラウルはレオンが猫の姿を見ることができなかったからだけど、二人にはそんな理由はない。趣味で覚えるにしても、変身魔法なんて難易度の高い技、覚える意味がないと思うんだけど・・・

「あんたたちに守られてばかりじゃあれだしね」
「僕たちも戦えるようになりたかったんだ〜!!」

彼女たちの口から明かされた魔法を修得した理由。それを聞いた時、思わず嬉しくて頬が緩んだ。

「シャルルぅ!!ありがとぉ!!」
「ちょっとウェンディ!!」

喜びのあまり白髪の少女に変わったシャルルに飛び付くウェンディ。いきなり抱き付かれた少女は驚いていたが、すぐに嬉しそうに笑みを覗かせていた。

「シリルも飛び付いてきていいよ〜」
「いや、それはやめておこう」

両手を広げ、俺が飛び込んでくるのを待ち構えているセシリー。だけど、いくら嬉しくてもそんなことはできない。やったらまた面倒事が増えそうだし、自重する心も大切だろう。

「よかったじゃん!!二人とも!!」
「シャルルもセシリーも二人のために一生懸命だったんだ!!」
「余計なこと言わなくていいわよ!!」
「このくらい朝飯前だったよ〜!!」

飛び付いてこいと言わんばかりにジリジリと迫ってきたセシリーから距離を取っていると、シェリアに背後から頭を撫でられる。その後にラウルから二人が頑張っていたことが話されると、彼女たちは恥ずかしいのか、少年の口を大急ぎで塞いでいた。

「じーっ」

和気あいあいとした雰囲気が流れていると、一人の少年がシャルルとセシリーを見た後、俺とウェンディを交互に見るという不思議な行動をしていることに気が付いた。

「どうしたの?レオン」

何かを考えながら四人を眺めている少年に問いかけてみる。すると、彼は何かが引っ掛かったようで、ある提案をしてきた。

「四人とも、そっちの壁に並んでみて」

なぜ彼がそんなことを言ったのかわからなかったが、とりあえず言われた通りにリビングの壁に整列してみる。

「セシリー一番こっちかな」

並んだ俺たちを見て今度は配置まで弄ってくる少年。彼の指示通りに並び替えてみると、最後にはこのような配置にまとまった。

セシリー・シャルル・シリル・ウェンディ

「何?この並び」
「悪意を感じるのは俺だけ?」

言われるがままに並んでみたのはいいが、この配置に少々悪意を感じるのは気のせいだろうか?もしそうなら、レオンには意地でも拳を叩きつけたいところなのだけど・・・

「左向けぇ、左!!」

バッと全員が左方向に体の正面を向ける。その結果、先頭をウェンディにした列が完成したのであった。

「はい、背の順の出来上がり
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