機動戦艦ナデシコ
1412話
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越した事はないからな。
木連の兵器ってだけで、完全密閉されたコンテナの中でも内部でゲキガンガーを見ていれば反応するように感じるのは俺だけか?
いや、バッタは古代火星文明の遺産である以上、本来ならゲキガンガーとかは関係ない筈なんだが……それでも木連の兵器だけに何だかそういうのがありそうなんだよな。
ともあれ、バッタはこっちとは別の方向へと進んでいき……やがて、全く俺達に気が付いた様子もなく、あらぬ方へと向かっていく。
「何とか見つからずに済んだ、か」
このナデシコ世界では、ステルス系の技術はあまり発展していない。
そんな状況でASRSとミラージュコロイドの両方を使ってるんだから、大丈夫だとは思ってたんだが……やっぱり何でも初めてってのは少し緊張するよな。
「大丈夫だ、バッタは通り過ぎた」
コンテナに通信を送ると、安堵の表情を浮かべたエリナが通信映像に姿を映す。
『そう、こっちも頑張った甲斐があったわね』
「……そうか」
何を頑張ったのか。それが分かるだけに、俺はそれ以上口にはしない。
映し出されているコンテナの中の映像では、先程まで聞こえていたゲキガンガーの音声とかが聞こえてこないのだから。
恐らく桜咲が頑張ったんだろうが……それを見ていたエリナが何を思ったのかは、俺もまた知らない。
「じゃあ、もう暫くは自由にしててくれ。またバッタが近づいてきたら知らせるから」
『ええ』
短く、それだけを告げると通信が切れる。
そうして……それから数回程バッタやカトンボ、中にはヤンマとすら擦れ違いながら進み続け、やがてニーズヘッグの映像モニタには以前に木連に来た時にも見た、木連の首都的な役割を果たしている都市艦れいげつの姿が映し出された。
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