第87話
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みしめ
「………リィンが特務支援課に来た理由やメンフィル帝国が何を考えているのかは後で考えよう。……それで……”彼女”をどうするつもりなのですか?」
ロイドは疲れた表情で言った後、真剣な表情でチキを見つめて尋ねたが
「………特に何も。それより貴方達が私に尋ねたいのは……そんな事ではないと思いますが………?」
「―――!!……ランディはどこにいるのですか?」
チキにある事を言われて目を見開いた後、真剣な表情で尋ねた。
「ランディ様ですが……3時間ほど前に………マインツ山道の……とある地点を訪れたそうです……」
「!?」
「ほ、本当ですか……?」
「………各地に展開している中のマインツ山道を監視している者達からの報告ですから………信憑性は高いかと……」
「なるほど……」
「それで、その地点というのは?」
「……現在……クロスベル警備隊が防衛線を敷いている……滝の手前……その付近にある高台から……ザイルで……崖下に……降りたとの事です……その先は………気付かれそうだったので…………追跡を断念したそうです……」
「ロイド……!」
チキの情報を聞いたエリィは真剣な表情でロイドを見つめ
「ああ、この上もない情報だ。―――チキさん。情報感謝します……!」
見つめられたロイドは頷いた後口元に笑みを浮かべてチキを見つめた。
「………ルファディエル様には色々とお世話になっていますし………メンフィル帝国にとって……大切なお客様である……セルヴァンティティ様達を……いつもお世話して頂いているお礼の意味もありますので………ですが、くれぐれもお気をつけて……相手は……精鋭ぞろいのメンフィル兵達と互角に戦った……相手です……特に……”赤の戦鬼”はカーリアン様でも……手こずる相手かと思われますので……………」
「……わかりました。よし、エニグマで課長に連絡してすぐにマインツ山道へ出よう!」
チキの言葉に頷いたロイドは仲間達を見回して号令をかけ
「はい……!」
「了解です……!」
「何とか追いつかないと……!」
ロイドの号令に仲間達は頷いた後チキから去って行き
「……………”ここから”は私達も本気で………戦わなければ……いけないようですね……………ご主人様から頂いた知らせにあった……今日クロスベルに到着する予定の……ヴァイスハイト様の奥様達の到着が早いか……襲撃が早いか………タイミングによっては………”味方”の戦力が大きく変化しそうですね…………」
ロイド達が去るとチキは静かな表情で空港がある方向を見つめて呟いた………………………
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