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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第87話
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”の正体を掴んでいたなんて……!」

「まるでルファディエルさんみたいだねぇ?ひょっとして彼女も関わっているとか?」

チキの話を聞いたロイドとエリィ、ノエルは驚きの表情で声を上げ、ワジは口元に笑みを浮かべてチキを見つめ

「―――――!まさか……ルファ姉が言ってたという”情報屋”とは貴女の事で、”銀”の正体と引き換えにルファ姉は貴女達から各国や”黒月”、”赤い星座”、さらには”ルバーチェ”の情報を引き出していたのですか!?」

ワジの疑問を聞いてある事に気付いたロイドは信じられない表情でチキを見つめて尋ね

(くかかかかっ!とうとうバレたようだぞ!?)

(あら……まさかそこまで気づくなんて……さすがにそこまでは予想していなかったわ…………フフ、これは後でご褒美が必要ね。)

ロイドの言葉を聞いたギレゼルは陽気に笑い、ルファディエルは苦笑した後微笑んでいた。

「……………ルファディエル様と”契約”をしているのは事実です……」

「!!」

「相変わらず恐ろしいですね、ルファディエルさんは…………味方で本当によかったです………」

「え、ええ……………そういえば”アルセイユ”でリフィア殿下達が”あの件”って言ってたけど……もしかしてリフィア殿下達がクロスベルに来訪する前日の夜、ルファディエルさんがビルを出て”情報屋”を訪ねたようだけど………チキさんを訪ねて、通商会議の時の”策”を仕込んでいたのではないかしら?」

チキの答えを聞いたロイドは目を見開き、ティオは疲れた表情で呟き、エリィは表情を引き攣らせた後推測し

「ああ………間違いないだろう。(ランディや赤い星座の件が全部片付いて、落ち着いたらリーシャの件も含めて何でそんな事をしたとか、全て話してもらうからな?ルファ姉。)」

エリィの推測を聞いたロイドは疲れた表情で頷いた後ルファディエルに念話を送り

(フフ、わかったわ。)

ロイドの念話にルファディエルは苦笑しながら答えた。

「それと…………リィン様はクロスベルに来訪する以前に……ご主人様から……”黒月”の重要人物が書いてあるリストを頂いているはずなので……”銀”様の正体は最初からご存知のはずです……………」

「なっ……………リィンが!?」

「それにチキさんの主――――リウイお義兄様の名前が出たわね……一体リウイお義兄様は何を考えてリィンを特務支援課に所属させたのですか?」

チキの話を聞いたロイドは驚き、エリィは真剣な表情でチキに尋ねたが

「………例えイリーナ様の血縁の方とはいえ…………話す義理はありません……………エリィ様やマクダエル議長は”メンフィル帝国”とは”何の関係もない”のですから……………」

「…………っ!」

チキの答えを聞いて唇を噛
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