第86話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、交換屋に寄ってさらに色々と仕入れたみたいだけど……火薬の弾薬も仕入れたってことはかなり特殊なライフルなのかな?」
「ラインフォルト社の中には導力式と火薬式を切り替えられるラインナップもあるし、魔術効果が込められた弾丸は火薬式と導力式、どちらにも対応しているそうだけど……いずれにしても、部屋にあったような相当特殊で強化されたライフルでしょうね。」
ワジの疑問にエリィは考え込んだ後真剣な表情で答えた。
「ああ、それに赤い星座の猟兵達も見たことのない巨大なライフルを使っていたからな。―――よし、これで大体、ランディの状況は掴めたけど……」
「最後にランディさんが交換屋を訪れたのが今朝の6時過ぎ……現在、10時くらいですから4時間近くも経っていますね。」
「今から先輩の足に追いつくのはかなり難しそうですけど……」
「……いや、ランディだっていくらタフでも限度があるはずだ。”赤い星座”に仕掛けるならさすがに仮眠くらいは取るだろう。」
「その上、地形の利を活かして一気に仕掛けてケリを付ける……ま、玉砕覚悟で特攻するつもりじゃなければそのあたりが妥当だろうね。」
「……いずれにしてももうそんなに余裕がないわ。」
「ああ、こうなったらもう一回ラギール商会に行ってエリザベッタさんに頼んでチキさんと連絡を―――」
エリィの言葉にロイドが頷いたその時、ロイドのエニグマが鳴りはじめた。
「まさか……」
「チキさんからなのでは……?」
そしてロイドは通信を始めた。
「―――はい、特務支援課、ロイド・バニングスです!」
「…………お久しぶりです………エリザベッタさんからは既に連絡がいっていると思いますが………」
「……やはり貴女でしたか。どこに行けばいいのですか?」
「―――タイムズ百貨店……そこの屋上にいます…………それではお待ちしております……」
そして通信相手は一方的に通信を切り、ロイドは黙り込んでいた。
「……ロイドさん、今の通信はやはり……?」
「やっぱりチキさんだったの?」
黙り込んでいるロイドを見たティオとエリィは尋ね
「ああ……中央広場のデパートの屋上で待っているらしい。」
尋ねられたロイドは頷いた。
「ええっ……!?」
「……本当にいいタイミングでかけてきたね。やっぱりランディの事を知っていそうだね?」
ロイドの答えを聞いたノエルは驚き、ワジは真剣な表情になった。
「ああ……エリザベッタさんの反応も考えると間違いないだろう。山道に行く前に寄ってみよう。」
「わ、わかったわ。」
「とにかく急ぎましょう。」
その後ロイド達は急いで中央広場のデパートの屋上に向かった…………………
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ