第86話
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に流れていた無登録の”エニグマU”、それも2つだね。」
「なるほど……さすがに用意周到だな。」
アシュリーの話を聞いたロイドは考え込み
「ええ……無登録のエニグマではこちらも番号がわかりませんし。」
ロイドの言葉にティオは頷いた。
「でも、ここでも重火器の”本体”は購入していかなかったんですか?
その時ある事が気になったノエルは尋ねた。
「ああ、ウチもそれなりに強力な導力式・火薬式のライフルを扱っているつもりだったが……”赤い星座”の次期団長にはお気に召さなかったようだねぇ。」
「アシュリーさん……」
「ご存知だったんですか……」
「ハ、あたりまえだろ。こちとら情報が命だからねぇ。どうやら古巣に一泡吹かせるつもりみたいだが……”赤の戦鬼”と”血染めの(ブラッディ)シャーリィ”といえば正真正銘の化物どもだ。半端な猟兵ごときじゃ間違いなく返り討ちだろうね。」
「……させません。」
「そうさせないために俺達がいるつもりです。」
アシュリーの言葉を聞いたティオとロイドは真剣な表情で答え
「フフ、さっきからずっとこの調子でね。挑発してもムダみたいだよ?」
ワジは静かな笑みを浮かべて言った。
「やれやれ、そうみたいだね。ま、あの若造がくたばろうがアタシの知ったこっちゃないが……お得意様が減ってもつまらない。せいぜい助けてやるんだね。」
「はい……!」
「情報、ありがとうございました。」
その後ロイド達は交換屋を出て話し合いを始めた。
「……昨夜から今朝にかけてのランディの動きが見えてきたわね。」
「ああ、軽く整理してみよう。」
エリィの言葉に頷いたロイドはメモにランディの動きをまとめてみた。
3時〜4時 カジノバー”バルカ”
4時〜4時20分 ”ラギール商会”
5時〜6時 修理屋”ギヨーム工房”
6時〜 交換屋”ナインヴァリ”
「―――おそらく最初にドレイク・オーナーに預けていたトランクを受け取ったんだろう。そのトランクに入っていたのはランディの猟兵時代の得物……多分、IBCでウィルさんがランディにあげた特殊な導力ライフルじゃないかと思う。そして恐らくだがトランクを受け取ってから”ラギール商会”によって弾丸とかを購入したんだろう。」
「普通、そうしたライフルは分解した状態で持ち運ぶはずです。2年ほど使っていなかったため、ランディさんは分解されたユニットを修理工房で整備してもらった……」
「―――うん、間違いないと思う。武装の整備は、戦場での生死を左右するものだから……ランディ先輩なら絶対に線密にチェックしたはずです。」
「最後に
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