第86話
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ない。だから皆さん……あの馬鹿のこと、どうかお願いね。」
「……任せてください。ランディは俺達が、必ず……!」
ミレイユの言葉にロイドは力強く頷き
「それともしあの馬鹿が私が猟兵達の殺人に関わった事を気に病んでいたら言っておいて。――――これが私が選んだ道。貴方が気に病む必要はないって。」
「ミレイユ三尉……………」
「…………………」
優しげな微笑みを浮かべて言ったミレイユの言葉を聞いたエリィは複雑そうな表情をし、ノエルは複雑そうな表情で黙り込み
「……必ず伝えておきます。」
ティオは静かな表情で言った。その後旧市街に向かって到着したロイド達はジャンク屋を訪ねた。
〜旧市街〜
「おう、お前ら!ランディのヤツ、一体どうしやがったんだ!?なんか尋常じゃねぇモンの整備を頼まれたんだが……」
ロイド達を見たジャンク屋の主人である親方は尋ねた。
「やっぱりそうですか……」
「今朝のことですね?」
「ああ、5時くらいにいきなり店を訪ねてきてな。ちょうど徹夜明けだったから勢いで引き受けちまったが……」
「それで……『尋常じゃないモノ』とは?」
「やっぱり……部屋に残してあった重火器の類いでしょうか?」
「ああ……と言っても、バラしたユニットだけだがな。しばらく使ってなかった機関部や排気ユニットやらを一通り整備してやったが……ありゃあ、組み立てたらとんでもねぇ化物になると思うぜ?」
「察するに部屋に残してあった特注のライフルあたりかな?」
親方の話を聞いたワジはロイドに尋ね
「ああ……間違いないだろう。」
尋ねられたロイドは頷いた。
「ギヨームさん、情報ありがとうございました。」
「ああ、いいってことよ。事情は知らんが……ずいぶんと思いつめた顔をしてやがった。仲間のお前達が出来る限り力になってやんな。」
「はい!」
「了解です!」
その後ロイド達は交換屋に向かった。
「おや……さすがというか、早速、辿りついたかい。」
ロイド達の気配に気付いたアシュリーは感心した様子でロイド達を見つめた。
「ということは……やはりランディはこちらに?」
「ああ、昨日の夜に連絡があって朝早くブツを受け取っていったよ。アンタらが訪ねてきたらシラを切って欲しいと頼まれたがそこまでの義理は無いしねぇ。」
「アハハ、確かに。」
「それで……結局ランディは何を注文したんですか?」
「やはり導力式のライフルとか?」
「いや、そんな真っ当なシロモンじゃなかったね。炸裂弾やら徹甲弾、グレネード弾なんかは勿論、火薬を使った旧式の弾薬まで……店にあった在庫を洗いざらい買い占めていったよ。それと闇
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