第85話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
勢力を同時に相手にしないといけない恐れもあるね。」
二人の会話を聞いたロイドは驚き、セルゲイは目を細めて黙り込み、ノエルは不安そうな表情で言い、ワジは真剣な表情で言った。
「――――まずエルファティシアは置いていってもらう。襲撃が起きた際、エルファティシアの力は必要だ。」
「そうね。私なら戦場で魔術での援護、並びに負傷者達の治療ができるわ。……そして”戦争”の経験者でもあるから、殺し合いには慣れているわ。」
ヴァイスの言葉にエルファティシアは頷き
「次にリィン。訓練兵とはいえ、軍人のお前なら殺し合いの覚悟はできているな?」
「…………………はい。賊の討伐に従軍し、既に殺し合いの経験はあります。」
ヴァイスに視線を向けられたリィンは重々しい様子を纏って頷き
「後はセティ達――――領主の娘であるディオン3姉妹も個人的にですが殺し合いになった際の覚悟もできていると思っていますが?」
アルは真剣な表情でセティ達に視線を向けた。
「……………はい。」
「……………まあ、たまにだけどあたし達――――”工匠”達の採取区画に忍び込んだ挙句、あたし達が手に入れた材料や身につけている装備を狙って来る賊と何度か殺し合った事があるしね……………」
「………加えて父様――――ユイドラ領主の娘である私達の身柄を確保する為に襲ってきたと思われる者達と戦い、殺してしまった事は何度かあります……………」
アルに視線を向けられたセティ達はそれぞれ重々しい様子を纏って答え
「本当ならルファディエル達も置いていってほしい所だが……さすがにそれだとお前達の戦力が落ちすぎるし、本人達が承知するとは思えないしな。」
ヴァイスは真剣な表情でロイド達を見回して言った。
「………………………わかりました。残りのメンバーで絶対にランディを連れ戻します……!」
それぞれの答えやヴァイスの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後決意の表情で言い
「――――ラテンニール!!」
ロイドが答えるとティオはラテンニールを召喚し
「……ラテンニール。少しの間でいいので、ここに残ってキーアやセティさん達を守ってください。……万が一襲撃があれば”本気”で対処しても構いません。」
真剣な表情でラテンニールを見つめて指示をし
「オう!そノ時は敵ヲゼンブ殺シテもイインだなっ!?」
「………………………はい。存分に暴れても構いません。」
ラテンニールの確認の言葉にティオは重々しい様子を纏って頷き
「……一応ラテンニールも残していきます。私達にはラグタス達がいれば十分ですし……”魔神”のラテンニールなら”赤い星座”や”黒月”、”結社”が襲撃をかけてきても一人で何人もの”敵”とも渡り合
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ