第85話
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「ワジ……見当はずれだと思うか?」
(あら……もしかしてこの子……)
黙り込んでいるワジに尋ねたロイドを見たルファディエルは目を丸くし
「いや、フフ……さすがに予想外だと思ってさ。―――いいんじゃない?聞いててなるほどと思ったよ。それで、彼が立ち寄るとしたら市内のどこが怪しいのかな?」
尋ねられたワジは口元に笑みを浮かべた後尋ねた。
「そうだな……―――やはり旧市街周辺が一番怪しいかもしれない。交換屋のアシェリーさんは裏で武器も扱ってるし……ギヨーム親方なんかも重火器の扱いには詳しそうだ。」
「カジノのドレイク・オーナーも何か知ってるかもしれませんね。ランディさん、しょっちゅう遊びに行ってたみたいですし。」
「そうね……それに確か、ランディがクロスベルに来た時以来の知り合いじゃなかったかしら?後はひょっとしたら”ラギール商会”にも寄っているかもしれないわ。あそこなら文字通り”何でも”揃っているから……」
「クク……ヤツも災難なこった。上手く撒いたつもりがお前らにかかりゃ、あっという間に尻尾を掴まれちまうんだからな。」
ロイドやティオ、エリィの推理を聞いたセルゲイは口元に笑みを浮かべて言った。
「ふふっ、確かに。」
「さすがは特務支援課の初期メンバーだな……」
「みんなランディさんの事、ちゃんとわかっているね♪」
セルゲイの言葉にノエルは苦笑し、リィンとシャマーラは口元に笑みを浮かべて言った。
「……当然です。こんな勝手、リーダーとしても許すわけにはいきません。何とか行き先を掴んで絶対に連れ戻さないと……!」
「あたりきしゃりきです。」
「ええ、首に縄をかけても連れて帰りましょう。」
セルゲイ達の言葉にロイドやティオ、エリィはそれぞれ答えた。
「……あいつを連れ戻すための行動は別に構わないが……さすがに今の状況で全員で行くことは許可できん。」
するとその時ヴァイスは真剣な表情で言い
「え……」
「きょ、局長!?どうしてですか!?」
ヴァイスの言葉を聞いたエリィは呆け、ロイドは真剣な表情で尋ねた。
「……マインツを占拠している猟兵達は囮で本命はクロスベル市の襲撃である事を警戒しているのでしょう?ヴァイスは。」
「ああ。なんせ奴等が憎んでいると思われる対象である俺やギュランドロス達全員がクロスベル市に集結しているしな。下手をすれば”怪盗紳士”――――”結社”の軍勢や”黒月”の構成員と同時に仕掛けてくる可能性も十分に考えられる。」
アルに言われたヴァイスは頷き
「なっ!?」
「……………………………」
「た、確かにありえそうですね……………」
「下手をすれば”赤い星座”、”黒月”、”結社”の3
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