第85話
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せたがヤツの姿は確認されてないそうだ。多分、マインツに向かうとしても真っ当なルートは使わねぇだろ。あれでも百戦錬磨の元猟兵……正規軍の目をくらますことは幾らでもできるはずだ。」
「ギュランドロス達あたりなら気付いたかもしれないが………」
「それぞれさまざまな”理由”で放置するでしょうね。」
「そうね……特にエルミナやルイーネあたりなら、上手く行けばランディ一人で敵の戦力を減らせる事ができ……最低でも攪乱はしてくれると期待しているのじゃないかしら?」
セルゲイは重々しい様子を纏って推測し、考え込みながら言ったヴァイスの言葉にアルとエルファティシアはそれぞれ答えた。
「そ、それは……」
セルゲイ達の話を聞いたノエルは複雑そうな表情をし
「……少しは私達の事を頼ってくれると思ったのに……」
「……………………」
エリィは疲れた表情をし、ティオは黙り込んでいた。
「……ま、しばらく様子を見るしかないかもしれないね。山岳地での軍事行動ほど猟兵の得意分野は無いだろうし。追いかけようにも手がかりすら見つからないんじゃないかな?」
するとその時ワジが提案したが
「―――いや。」
「え……」
ロイドの答えを聞いて呆けた。
「多分、ランディも夜のうちにはマインツ方面には行ってないと思う。ひょっとしたら……まだクロスベル市にいる可能性すらあるかもしれない。」
「ええっ!?」
「どうしてわかるんですか!?」
「……簡単な事さ。もしランディが本気で”赤い星座”の武装活動を何とかしようとしているなら……今のあいつの得物……スタンハルバードだけでなんとかなると思うか?」
(あら……中々良い所をついているわね。)
ロイドの推理を聞いたルファディエルは感心し
「あ……」
「……確かに。どう考えても無理がありますね。」
ノエルは声を上げ、ティオは納得し
「って事は、ヤツが猟兵時代に使っていた武装――――”ソイツ”の代わりを調達するのが先ってワケか。」
セルゲイは考え込んだ後”バルディッシュ”に視線を向けた。
「はい………本来の得物であるブレードライフルを得意としていましたし……ウィルさんの話ではブレードライフルは本来は火薬式の武器だという話ですから。それらを市内で調達するのは決して不可能ではありませんし……昔の得物をどこかに保管していた可能性もあります。」
「なるほどな……」
「そ、それじゃあ市内で彼が立ち寄りそうな場所を回ってみれば……!」
「ランディさんの行方を突き止められるかもしれない?」
「確かに……!調べる価値はありそうです……!」
「ああ、そう思ってさ。」
「………………………」
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