第84話
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のビルの出入口を見つめてルファディエルの名を呼び
「……………………………よく気付いたわね。あまり得意分野ではないけど、気配を断っていたのに…………」
名を呼ばれたルファディエルは支援課のビルの出入口から出て来て真剣な表情でワジを見つめた。
「フフ、ルファディエルさん……というより”貴女達”は独自の気配があるからねぇ?そういう”気配”に敏感な僕にはバレバレだったよ。……まあ、さまざまな理由で警戒心がおろそかになっていたとはいえ、ランディに気付かれてない時点で気配の断ち方は充分だったと思うよ?」
ルファディエルの言葉を聞いたワジは静かな笑みを浮かべてルファディエルを見つめた。
「………………………なるほど。ランディとの会話を推測するとやはり貴方は”星杯騎士”―――――”守護騎士”の一人かしら?」
「へぇ……?まさか”そこまで”気付いているなんてね………フフ、一体どこに”そこまで気づく要素”があったのかな?」
ルファディエルの話を聞いたワジは興味深そうな表情でルファディエルを見つめ
「――――ラグタス将軍から貴方を見て感じた”力”を教えてもらい、疑っていたのよ。………”守護騎士”の一人、”外法狩り”ケビン・グラハムがその身に宿した超越した力――――”聖痕”と同じ力を感じた……とね。………貴方から人間とは思えない力を感じて何者か疑っていたけど、まさか七耀教会にそのような存在がいるとは思わなかったわ。」
「なるほど………さすがは中位を冠する天使だね。――――で?ランディを止めなくてよかったのかい?」
「……私が止めた所で振り切るのは目に見えていたし、第一転移魔術の使い手であるエルンストもいるのだから、いざとなれば彼女の転移魔術を使ってでも私から逃れたでしょうし……それに……ロイド達がランディの事を諦めると思っているのかしら?」
ワジに尋ねられたルファディエルは微笑みながらワジを見つめ
「へえ?それも予測済みって事かな?……まあ、エルファティシアさんや局長達はわからないけど、ロイド達の性格を考えたらすぐにわかる答えだけどね。」
「フフ、そういう事。――――それより貴方の正体を黙る代わりに話してもらうわよ?”守護騎士”である貴方がクロスベルにいる理由や目的を……」
「やれやれ………”銀”の次は僕か……………ま、貴女なら話してもいいかな?」
目を細めて自分を見つめるルファディエルの言葉を聞いたワジは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべて言った。
その後ワジはルファディエルにある事情を説明した。そして翌日………………!
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