第84話
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んでこんな夜更けに起きてやがるんだっつーの。」
ワジを睨みながら近付いた。
「フフ、行きつけのバーにちょっと引っかけに行っててね。ま、僕はこういう性格だし別になんとも思わないけど……さすがにみんな、怒るんじゃない?それにひょっとしたらルファディエルさんも気付いて、どこかで見ているんじゃない?」
「……だろうな。それにルファディエル姐さんならありえそうなのが洒落になっていねぇぜ。だが―――こいつは俺の問題だ。叔父貴やシャーリィは関係ねぇ。ましてやロイド達を巻き込んでいいわけがねぇ。それに俺のせいでミレイユ達の手を血で汚させちまった。俺は……俺自身のケリを付けるためにここを出て行く。ただ、それだけの話だ。」
真剣な表情のワジに尋ねられたランディは溜息を吐いた後真剣な表情で答え、そして口元に笑みを浮かべ
(ったく、相変わらずわかっていないねぇ。ロイド達もそうだけど、あのミレイユはそんな事全然気にしてないだろうに。……むしろランディにベタ惚れしているあの女なら、これでやっと並べたと思っているんじゃないかい?)
ランディの説明を聞いたエルンストは呆れ
「ふぅん、まあいいけど。君といい、ヴァルドといい……男ってのは馬鹿ばっかりだよね。どうしてそんな不器用にしか生きられないんだい?」
ワジは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべてランディを見つめた。
「ほっとけっつーの。……しかしお前……前から聞きたいと思ってたんだが。本当のところ、”どっち”なんだ?」
「フフ、何を言ってるのかサッパリわからないね。君のもう一つの推測については当たってるとは思うけど。」
「……なるほどな。昔、何度かやり合った連中と似た匂いを感じてたんだが…………今思い出したが法剣とボウガンを巧みに使っていた娘の容姿に似たあの娘と初対面っぽかったのもフリだったってわけか。」
ワジの言葉を聞いたランディは驚いた後目を細めてワジを睨み
「フフ、そうなるかな?(……まさか”彼女”ともやり合ったなんてねぇ……あの二人が知ったらどう思うかな?)――――黙ってくれていたお礼に明日の朝、しらばっくれてあげるよ。好きなように暴れてくるといい。ルファディエルさんには僕から頼んどいてあげるよ。」
睨まれたワジは口元に笑みを浮かべて言った。
「ああ……恩に着る。」
ワジの言葉を聞いたランディは口元に笑みを浮かべて答えた後片手を上げて去って行った。
「……ま、彼が抜けるとちょっと戦力が不安かな?場合によったらアッバスにフォローに回ってもらうか……”彼女”を通して”嵐の剣神”達にも頼んでフォローに回ってもらおうかな?ま、それよりも――――いるんだろう?ルファディエルさん。」
ランディが去った後考え込んだワジは呟いた後支援課
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