第84話
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ロスのオッサン達に教え込まれていたんだろうな………加えて既にタングラム門の警備隊員達が何人も殺られている。復讐心や敵討ちの感情も加えられれば、あっさりと一線を越えちまったんだろうな………」
「……結果的にはそのおかげで、赤い星座に対して警備隊が対抗できましたけど……それでも正直、複雑な気分ですよ……」
「……………………………」
重々しい様子を纏って呟いたランディの推測を聞いたノエルは疲れた表情で溜息を吐き、ロイドは黙り込んでいた。
「ヴァルドもそうだけど……難しい時期にとんでもない事をしでかしてくれたもんだね。」
「そうだよね〜。もしかして狙ってやってるのかな?」
「……クロスベルの状況を考えるとシャマーラの推理が当たっている可能性が高いでしょうね……」
「ええ…………さすがにヴァルドさんとグノーシス、赤い星座の襲撃が繋がっているとは思えませんが……」
(……………………………)
ワジの言葉にシャマーラはうなずき、エリナとセティはそれぞれ真剣な表情で考え込み、ロイドの身体の中にいるルファディエルは目を細めて考え込んでいた。
「……ねえねえ、みんな。キョクチョーたちが帰ってこないんだったらやっぱりお鍋はやめとくー?」
するとその時キーアは悲しそうな表情で尋ねた。
「……いや、遅くなったら先に始めてろって言ってたしな。せっかくキー坊が用意してくれたし、俺達だけでも先に頂いとこうぜ。」
「で、でも……」
ランディの意見を聞いたキーアは不安そうな表情をし
「ランディさん……」
ティオは心配そうな表情でランディを見つめ
「鍋のことはともかく……ランディ、無理してないか?こういう時だからこそ俺達を頼ってくれたら――――」
ロイドはランディを見つめて申し出た。
「ハハ、もちろん頼ってるっての。前にも言ったが……叔父貴たちとの縁は切れている。今更古巣が何をしようと、殺されようとしたところでそこまで堪えるってことはねぇさ。それよりも今はメシを喰って休めるうちに休んで……―――明日に備えるのが先決だろ?」
ロイドの言葉を聞いたランディは苦笑しながら答えた後、ロイド達を見回した。
「それは……」
ランディの言葉を聞いたロイドは驚き
「そ、そうですね……!お腹が空いては戦はできないって言いますし!」
「そうそう!せっかくキーアが美味しい鍋を作ってくれたんだから、食べないと損だよ!」
「……確かに”戦”をするにあたって真っ先に確保しなければならないのは兵糧だものね。」
ノエルとシャマーラは無理やり笑顔を作って場をもりあげようとし、エルファティシアは静かな笑みを浮かべて呟き
「ふふ、貴方のそういうタフさに
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