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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第84話
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止められる可能性もあるだろう。警察の諸君には、市民の不安を抑えてもらうと同時にそのあたりの可能性も探って欲しい。」

するとその時ディーター市長が真剣な表情で提案し

「了解しました!」

「た、直ちに!」

「私やアルを含め、捜査資格を持つ刑事達には最優先で探らせて頂きます。」

「後は猟兵達によるクロスベル市を含めた他地方の襲撃も警戒させておきます。」

ディーター市長の提案にダドリー達は答え

「ギルドとも連絡を取って手を尽くしてみますか……」

セルゲイは重々しい様子を纏って呟いた。


〜夜・特務支援課〜



「………遅いな、局長達。あんな事があったからには無理もないと思うけど……」

ヴァイス達が会議をしている中、ロイド達はキーアが作った鍋を前にヴァイス達を待っていたが、ヴァイス達は帰って来ず、その事にロイドは呟いた後溜息を吐いた。

「はい………」

ロイドの言葉にノエルは不安そうな表情で頷き

「……今頃オルキスタワーで今後の対策について話し合われているんでしょうね。政治的にも難しい問題だし……」

「……ま、ヴァイスの事だから赤い星座との戦争も視野に入れているでしょうね。」

エリィは疲れた表情で呟き、エルファティシアは真剣な表情で呟き

「………ヴァイスさんなら考えていそうですね……」

「下手をすれば”六銃士”全員が独自に動いて”赤い星座”の”抹殺”に動くかもしれないな……」

エルファティシアの言葉にティオは疲れた表情で呟き、リィンは真剣な表情で言った。

「…………………」

一方ノエルは複雑そうな表情で黙り込み

「ノエルさん?どうしたのかしら?」

「何か気になる事があるのか?」

ノエルの様子を見たエリィとロイドは尋ねた。

「あ……はい………何でも話によれば援軍のパティルナ中尉達が到着してからは戦線を圧し戻せたそうですけど…………その……パティルナ中尉やルイーネ一佐達もそうですが、ベルガード門の警備隊員達が猟兵達を殺害した事にショックを受けていて……」

「あ……………」

「…………………」

「そしてベルガード門の警備隊員の行動につられるようにタングラム門の警備隊員達も猟兵達の殺害に加わったんだったな……」

ノエルの言葉を聞いたティオは声を上げ、エリィは複雑そうな表情で黙り込み、リィンは重々しい様子を纏って呟き

「いくら彼らの殺害許可が降りているとはいえ正直、やりきれないな…………」

「それもそうだけど、警備隊員達は殺害する事に躊躇いをもたなかったのかしら?」

ロイドは疲れた表情で呟き、エリィは不安そうな表情で言った。

「……多分、いざとなれば”一線を越える事”もギュランド
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