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英雄伝説〜菫の軌跡〜(閃篇)
第21話
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しかなくてね。その時は”仕切り”を作って男女別に寝たのだけど……深夜にアリサお姉さんが起きてね。その時にアリサお姉さん、眠っているリィンお兄さんの唇にキスをしたの♪」

「!!??」

小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの話を聞いたエリゼは驚愕のあまり目を見開き

「それとね?入学式のZ組専用のオリエンテーションの時にリィンお兄さん達はサラお姉さんが仕掛けた落とし穴に落とされたのだけど………その時に近くにいたアリサお姉さんを助けようとして、穴から落ちた時に”幸運”にもリィンお兄さんがアリサお姉さんのクッションになって、その時にアリサお姉さんのバストにリィンお兄さんの顔が埋まっちゃったの♪」

「!!!!!!!!!…………に・い・さ・ま〜〜〜〜!?」

更なる驚愕の事実を知り、目を見開いた後身体を震わせながら膨大な威圧を纏って微笑んでリィンの顔を思い浮かべていた。



「うふふ……ねえ、エリゼお姉さん。リィンお兄さんって鈍感どころか、レディの心を射止める事を無自覚でやっちゃう性質の悪い”たらし”な人なんでしょう?」

「そ、それは………………」

リィンの事を最もよく知っていて、リィンの性格等も熟知しているエリゼはレンの指摘に対して反論できず、答えを濁し

「そんな”たらし”で鈍感なリィンお兄さんの事だから、将来無自覚で自分に対して恋心を抱くレディを増やしてハーレムを作ると思わない?」

「……………………」

レンの予想を聞き、その光景を思い浮かべたエリゼは実際に”ありえてもおかしくない”と思い、黙り込んだ。

「しかもリィンお兄さんはエリゼお姉さん達――――”シュバルツァー家”に遠慮して家から出ようとしていて、エリゼお姉さんはその事に反対なのでしょう?だったら、エリゼお姉さんがリィンお兄さんと”本物の家族”――――”夫婦”になって、リィンお兄さんを繋ぎ留めればいいのじゃないかしら。ほら、男って、放っておいたらどこに行くかわからないから、女が男を繋ぎ止めておくって話はよく聞く話じゃない。」

「それは………………」

「それにリィンお兄さんって”貴族”のエリゼお姉さんのお兄さんなんだから当然”貴族”でしょう?”平民”が複数の女性と結婚するなんて話は中々聞かないけど、”貴族”は”妾”なんて存在があるから複数の女性との結婚はわりとよくある話でしょう?将来”複数の女性と結婚する可能性が高い”と考えられるリィンお兄さんの”妻”の中の一人になる……そうなれば、リィンお兄さんはエリゼお姉さんとは別にできた好きなレディとも結婚できるから、エリゼお姉さんが”間違っている”と思う方法でリィンお兄さんと結ばれても問題ないでしょう?」

「私が兄様の妻の一人…………」

レンの話を聞いて思わず自分がリィンの妻に
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