雪原の王子
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と、突如として等本人の黒薔薇くんに
話し掛けられ戸惑う私。
「意外と元気そうだな…、安心した」
黒薔薇くんの一言に緊張している私。
「私の様子を見にきてくれたの…?」
「まあな。それに天空橋が元気じゃないと、なんだか暗くなるからな」
「黒薔薇くん……」
「ま、まあ要するに早く良くなれよってことだ」
そう言い残して後ろを振り向き、戻ろうとする黒薔薇くんを呼び止める。
「黒薔薇くん…!」
「……?」
私はドキドキと高鳴る鼓動を抑えながら、一言黒薔薇くんに言った。
「あ、ありがとう……」
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そんな私を見た黒薔薇くんも、気のせいか少し顔を赤くして後ろに戻って行った。
ガタン ガタン ガタン ガタン
でこぼこ道を1時間程、キャラバンで進んで行くと
先程まで吹雪いていた、雪が弱まってきた。
「天気予報も外れるもんじゃの!こりゃ昼からは日本晴れじゃわ!」
古株さんのテンションも上がっていき、今回の目的地となる白恋中までノンストップで到着した。
「さあ着いたぞい!ここが白恋中じゃ!」
私たちを出迎えたのは、大きな雪が積もった学校だった。
「ここが白恋中かあ!どこに居るんだろうな伝説のストライカーって奴は!」
円堂くんは白恋中に着くなり、かなりのハイテンションだ。
私たちが辺りを見渡していると、1人の少年が寄って来た。
「珍しいなぁ〜!こんな田舎にお客さんが来るなんて…!君たちはどんなようで白恋中に来たんだい?」
白い髪に近い色をした少年が私たちに質問する。
その質問に黒薔薇くんが応えた。
「俺たちは雷門中サッカー部の者だ。ここには伝説のストライカーがいるという噂を聞いて、遥々東京からやって来たんだ」
「へえ…!君たち東京の人なんだぁ…都会だね〜。あ、自己紹介が遅れたね…。僕は白恋中サッカー部キャプテンの吹雪 士郎だよ。宜しくね!」
私は思った、なかなかのイケメンである…と。
吹雪くんはまたまた、そうだ!という感じで話し始めた。
「そう言えばさっき、伝説のストライカーがどうとかって言ってたよね…?多分それは……」
吹雪くんが続きを話そうとすると、私たちの後ろから声が聞こえた。
「伝説のストライカーって、俺のことだろ…?なあ兄貴」
「アツヤ!もう済んだのかい?」
「ああ。久し振りに山オヤジと勝負したが…まあ俺の敵じゃ無かったな…」
「山オヤジ……?誰だその人?」
円堂くんも気になったのかアツヤくんに話し掛ける。
「山オヤジは、熊のことだ」
つまり簡単に説明すると、アツヤくんは熊に勝負を挑んできた訳だ。
そ
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