雪原の王子
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ウィーーーーーーン グオン………。
スタ スタ スタ スタ………。
「よお、遅かったじゃねえか雷藤」
「私たちを待たせるなんて、つくづく君らしいけどね」
俺の前にはエイリア学園、トップクラスのメンバーが集まっていた。
ここはエイリア学園マスターランクのキャプテンのみが集える神聖な場所だ。
俺は前の3人を確認して、口を開く。
「懐かしい面々だな…。なあ?涼野、南雲、ヒロト」
「俺たちをそう呼んではいけないと注意しただろ真紅。ここではエイリアネームを使うんだ。俺の名はエイリア学園マスターランク【ガイア】キャプテンのグランだ」
「へっ…!俺はエイリア学園マスターランク【プロミネンス】バーンだ!覚えておけ雷藤…!」
「私は凍てつく氷の冷たさを放つエイリア学園マスターランク【ダイヤモンドダスト】ガゼルだ」
3人は俺に自己紹介を済ませると、グランが口を開く。
「エクレール…。俺はてっきり君とまた一緒に同じチームでサッカー出来ると思ったんだけどな。まさか俺のチーム【ガイア】を脱退するなんてね」
グランが俺にそう聞くと、俺は不敵に笑い首に掛かっていたエイリア石を引き千切り応える。
「俺は確かに最初の紹介では【ガイア】所属と言ったが、それは父さんの勝手な押し付けだ。俺は俺のやりたいようにやり、最強の称号【ザ・ジェネシス】を手にする…!」
「そういう魂胆か…。俺とエクレールが組めば、エイリアで最強の称号【ザ・ジェネシス】を獲得するのも楽だったかもしれないけどね」
「だけど君はどうやって【ザ・ジェネシス】の称号を手にするんだい?唯一のチームを君は脱退したんだ」
俺はガゼルの質問に即答で応えた。
「心配するな…。俺は既にチームを作り上げた。お前らのチームに惜しくも入れなかった選手たち…。俺はそんな奴らを試した。そしてその中から選抜したメンバーでチームを結成した。零れ落ちた星屑は、尊い輝きを放ち力強く光り輝く……。俺が結成した新たなるチーム…。エイリア学園マスターランク【スターダスト】だ!」
雷門イレブンside
「へっくしゅ…!うぅぅ…風邪ひいたかも〜」
私は雪で遊んで以降、身体がどうも熱くなりくしゃみが出る。
さっきから秋ちゃんが看病してくれていて随分楽になった。
でも、私は気付いたんだ。
熱いのは風邪気味だからって、だけじゃないことに…。
あれ以降、黒薔薇くんのことを意識してしまい、どうもうまく話せない。
どうせならあっちから話し掛けて来てくれればなぁ…。
「天空橋、大丈夫か…?」
「ひゃあぅ!!」
「うお!いきなりびっくりするだろ…」
「こ、こっちの台詞だって…!」
私がそんなことを考えている
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