第41話 対峙する2人の姫、迫る新たな刺客
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姫。片や不可視の薙刀、片や風雷の双剣。相手の実力は何度も戦った故にお互い熟知しているため、下手に動けずにいる。
しかし、戦況はラスト・トレイターが不利だと理解しているリオンは先手を打つ為に脚に力を込め、それを察した茜雫も両腕、両足に力を入れ…
「「っ!!」」
リオンと茜雫は同時に駈け出し、相手の急所を狙い、己の得物をそれぞれ振り下ろし、振り上げた
その瞬間!
「I……t…e……ne of…… s…o……」
「「ッッ!!??」」
突然彼女たちの耳に風の中に紛れた掠れるような声が届き、そこから放たれた僅かな殺気を感じたリオンと茜雫は即座に横へ飛んだ。すると彼女たちがいた場所に1本の歪な矢がコンクリートの道路に深々と刺さった瞬間……
―――ドゴオオオオオオオオォォォォッッ!!!―――
「うわぁっ!!」
「なんだっ!?」
「敵襲か!?」
突然の爆発に敵味方問わず周りはパニックになっていた。だがそれも一瞬で、すぐに周りは冷静になり始めた。
ある例外を除いて……
(今だ!!)
(((おうっ!!)))
(はいっ!!)
謎の男の合図に守護騎士は駆け出し、一気に戦線を離脱した。クロノ達管理局の魔導師やリオンたちラスト・トレイター、海斗たち乱入者組もすぐに反応出来ず、彼女たちを見逃してしまった。
だがリオンだけは速く動き、比較的一番動きが鈍いシャマルに狙いを定めながら双剣の一振りを力強く投げるが、彼女の視界を超えた距離からの矢によって追撃は失敗した
「ち……っ!」
「姐さん!俺たちも今すぐ…」
「無駄じゃい狂四朗。今この先を一歩でも進めば即座にハチの巣にされるわい」
「闘兵衛の言う通りよ。守護騎士たちはこの際諦めて、今は管理局に集中しなさい」
「ち…っ!」
「2人とも、後ろの守りは私に任せて、敵を蹂躙しなさい」
「はっ!!」
「アイサーッ!!」
リオンたちは仕切り直しとしてそれぞれの武器を構え、管理局側も戦闘再開の為に構えたその時……!
「ラスト・トレイターの総指令…リオン・ネームレス殿とお見受けする」
「「「ッ!?」」」
この場の誰の者でもない声
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