第41話 対峙する2人の姫、迫る新たな刺客
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くたばれクソアマぁぁぁぁぁぁっっ!!!」」
とても先ほどまで荒々しくもどこか花の如き優雅さなオーラが出ていた少女と、今現在猛獣の如き獰猛な剣劇を繰り広げている少女が同一人物とは思えない形相だった。これにはラスト・トレイターと管理局と守護騎士達は一時戦闘を中断し、唖然とリオンと茜雫の戦闘を見守った。
「え〜〜………」
「姫様………」
「はぁ………」
信頼の置ける仲間達……弟分からは信じられないような間の抜きえた声。側近からは可哀そうなモノを見るような視線。守護獣からは心底疲れたような溜息を吐き、呆れた視線を向けられている事を彼らの主は知らなかった。
「おいおい……」
丁度同じく闘兵衛と激闘を始めていた若頭は呆れた視線を妹に向けていた
そしてそんな状況の中、戦場へ向かって駆けて来る赤髪の剣客がいる事は、誰も気づいていなかった……
一方、リオンと茜雫が戦っている最中、守護騎士は念話でこの状況の打開策を検討し合っていた
(どうするシグナム?今なら不意を衝いて戦場から脱出できる気がするけど?)
(いやダメだ。今出てきた乱入者のお蔭で下手に動けば他の連中が我々に攻撃を仕掛けてくる)
(それにこの状況だ。今はあの娘2人が暴れている間は他の者の視線はアチラに向いているが、戦闘開始からかなりの時間が経っている。何か手を打たなければ敵の援軍が到着し、我々を拘束する)
(ザフィーラの言うとおりだ。時間は僅かだが、今は成り行きを見守り、チャンスを待つしかない)
(クソ……っ!)
戦場から離脱する事も出来ず八方塞となり、苛立ちを隠せずにいる守護騎士たち。しかしそんな時、思いも寄らない声が彼女たちの頭に響いた
(シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラ。聞こえるか?)
(((っ!!?)))
(…来たか………)
突然の援軍の念話に剣の騎士、湖の騎士、鉄槌の騎士は驚愕し、盾の守護獣は予め分かっていたのか、冷静に小さく呟いた
「し……っ!」
(声を出すな。他のヤツ等に気付かれる)
(お…おう………)
(そっちの状況はこっちでも確認した。即席だが、今から作戦を伝える)
(作戦?)
(ああ……)
ヴィータがほんの僅かに眉をひそめるが、念話の主は作戦を伝える
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