remember memory
ep.0001 remember memory 池野&箱部 後編
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!!!
おそらく天井に仕掛けられていたであろう爆弾が同時に爆発し、建物は一瞬にして地獄と化した。
池野はそんな中でアナコンダの部下や幹部を次々と片付けている。
向かってくるものには小刀で、逃げるものには銃や手裏剣のような飛び道具を利用した。
すると、ある人物を発見した。
「イズ.........テメェ!!!!!」
「やぁ、EVE(イブ)。」
イブは現アナコンダのマスターの実の息子だった。
イブの目的はマスターを殺して新たなアナコンダのマスターになることだった。
「君は生かしておくわけにはいかない......むしろ、君みたいなタイプが1番危険だ。」
池野は小刀をイブの顔に向ける。
イブは、憎悪と恐怖が混じりあってまともな状況把握ができていない。
「ま....待てイズ....俺はアナコンダを指揮するためにこんなところで死ねないんだよ!!!!」
「いや、消させてもらう。君は生かしておいて必ず僕の害になってしまうし、君じゃマスターのようにはなれないだろうしね。」
池野は、無情で小刀を振りかざした。
しかし、イブに残っていたほんのちょっぴりの冷静さが彼にその一撃を避けさせた。
小刀はイブの顔の左目と左頬に大きな傷をつけた。
イブは溢れる血を抑えると、地を這うようにして逃げようとする。
「逃げても無駄だよ。」
イブを追いかけようとしたその瞬間、脆くなった天井が炎とともに落下し、池野の行く手を塞いでしまった。
かすかにイブが逃げていくのが確認できた。
「く..........。」
池野が歯を食いしばって悔やんでいると、か細い声が聞こえた。
「イ......ズ....イズ...なのかい。」
池野は、何かを思い出したように声のする方へ近づき、軽く瓦礫をどかした。
すると、全身に無数の鉄が突き刺さり貫通しているオアを見つけた。
目を背けたくなるような痛々しい光景だった。
「分かっていたんだよ......命を奪う仕事をする人間は最期には誰かに命を奪われるってことは......案の定....それが君だったんだね......。」
オアはいつもよりもずっと早口で喋っていた。
死んでいく人の体はどんどん寒くなっていくため早口になっているのかも知れない。
「後悔はしていますか?」
「むしろ後悔以外はしていないかな........殺したくない場面なんていくらでもあったさ。」
少しの沈黙を挟んでオアは池野にお願いする。
「君が殺ってくれないかな......このままじっくり死の感覚を味わうより人思いに終わらせてくれたほうがずっと楽なんだ........た.....の...む........。」
オアは吐血した。
池野は銃を取り出してオアの頭を狙
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