第9話:ドラゴン対決!勝vsモルトっ!(前編)
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のその言葉にモルトは驚き、いつも間にかデュエマテーブルに着いていた勝を見る。
見た感じ、変わったところは何もなく至って普通にデッキをシャッフルしていた。
『兎に角。気をつけろよ…』
そこまで言うと、ドギラゴンはモルトの返事を聞かず、それ以上何も言わなかった。
(何をブツブツ話してるんだろ?)
先程からモルトが独り言のように話しているのを見て不思議に思った勝はある程度シャッフルしたデッキをモルトに手渡し、それに応対してモルトも自身のデッキを勝に手渡した。
デッキを交換した二人は数回デッキをシャッフルし、持ち主に返してシールド、手札の順にそれぞれ5枚ずつ準備をし、ジャンケンを開始した。
「「ジャンケン…ポン!」」
モルトはグー、勝はパーを出した。
結果、先攻は勝から始まる。
「それじゃ、行くぜ!」
「「デュエマ・スタートッ!!」」
1ターン目、お互いにマナを1枚貯めてターンを終え、2ターン目、勝は再びマナを1枚貯めてターンを終え、モルトはマナを貯めつつ、ファイヤー・バードの数だけ進化革命軍のコストを1軽減してくるファイヤー・バード《ラブ・ドラッチ》をバトルゾーンに召喚した。
そして、先攻勝の3ターン目。
「僕のターン!マナをチャージして、《コッコ・ルピア》を召喚っ!」
マナを貯めつつ、ドラゴンのコストを2軽減してくれる火のファイヤー・バード《コッコ・ルピア》をバトルゾーンに召喚した。
「…やはり、《コッコ・ルピア》を出してきたか」
観客席で見ていた龍牙はまるでわかっているのか、小さくそう呟いた。
「マナゾーンにドラゴンがあったからドラゴンデッキってのはすぐにわかったけど、まさか《コッコ・ルピア》を出してくるなんて…」
その隣でアイラは勝が《コッコ・ルピア》を出すことに意外性を感じつつ、少し驚いていた。
理由はドラゴンデッキに《コッコ・ルピア》を入れるのは一昔前の環境なら有り得たが、今の環境では《コッコ・ルピア》より《エコ・アイニー》や《メンデルス・ゾーン》と言った自然のマナ加速を加えたドラゴンデッキが多い。
それに比べて勝は2ターン続けてマナを貯めて終わり、3ターン目に《コッコ・ルピア》を召喚したのだ。
仮に自分達が火文明単色のドラゴンデッキを作るなら普通に考えて《コッコ・ルピア》を入れない。
にも関わらず、勝のデッキは《コッコ・ルピア》を入れた火文明単色のドラゴンデッキ。
と言っても、まだ単色デッキとははっきりしないが、勝のマナゾーンを見る限り、勝のデッキはほぼ火文明単色で間違いない。
「確かに。今時《コッコ・ルピア》など、流行らないもの…だが…この状況は少し不味いな…」
「どう言うこと?」
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