歩兵用武器解説(日本編)その2
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る。ところが2000mの距離を撃った場合、7.62mm弾は目標到達までに7.62秒もかかる。一方12.7mm弾は4.3秒で到達する。
空中にある時間が長いという事は、それだけ引力で落下するので、銃身はそれだけ上向きの角度を付けて撃たねばならず、弾道の放射物線は大きくなる。7.62mm弾のそれは高さ7mにもなる。それに対し飛翔時間の短い12.7mm弾の弾道の頂点は2.5mでしかない。飛翔時間が短ければ横風に吹かれる時間も短く、弾丸が重ければ流されにくい。なので遠距離射撃能力に対物狙撃銃は一般の狙撃銃よりも優れているのだ。
強力かつ長射程なため、大きな射撃場でないと長距離射撃の効果を確認する発射試験などはできない。 実戦においては、
湾岸戦争における2km先の人間に対する狙撃や、イラク戦争でアメリカ軍が掃討で使用した際、1.5km先にいた敵兵に命中させ身体を両断する威力を発揮した例がある。現在は軍隊、
特に特殊部隊での使用のほか、飛行機の操縦室に立て篭もる犯人を強度のある風防ガラス越しに正確に狙撃して無力化する目的で、一部の警察SWATがハイジャック犯狙撃用として採用している。
「ベネリ M3」
種類:軍用散弾銃
口径:12ゲージ
製造メーカー:ベネリ
使用弾薬:12ゲージ(2.75または3インチ)
装弾数:14発+1
全長:1041mm
重量:3450g
有効射程:100m
ベネリ M3ショットガンは、イタリアの小火器メーカーであるベネリ社が開発した公的機関向けのコンバットショットガン。同社のセミオートショットガンM1の発展型で、イナーシャーシステムと呼ばれる反動を利用した特殊なセミオートマチック機構を持ち、
これまでのオートマチックショットガンの弱点とされた連射速度の遅さを克服している。更に発射ガスの一部を利用するガス利用式よりも構造が簡単で、ガスによる汚れが無いから作動不良が少なく、
手入れが簡単など非常に優れた方式であった。
その上、フランキ社のスパス12と同じく状況に応じてポンプアクション射撃もできるため、スパス12を上回る速射性に加え、スパス12と比べて1kg近く軽量で、
今までのショットガンとなんら変わらないフォルムによる取り回しの良さを持っている。ただ、セミオートマチック専用であった前世代の機種に比べると、セミ・ポンプ切り替え機構による重量増が先端部に集中しており、若干重量バランスは悪くなったとも言われている。
曲銃床モデルとピストルグリップのショーティモデル、セパレートストックモデルがあり、これらのストックは用途や射手に合わせて交換可能となっている。
その完成度の高さから米国の警察機関を始め、世界中の
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