歩兵用武器解説(日本編)その2
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口径:12.7mm
製造メーカー:バレット社
使用弾薬:12.7x99mm NATO弾
装弾数:25発+1
全長:736mm
重量:12900g
連射速度:32発/分
有効射程:2000m
対物狙撃銃は、アメリカのバレット・ファイアーアームズ社が開発した大型セミオート式狙撃銃を、
陸上自衛隊と警察の特殊部隊が採用した代物だ。軍事目的で開発されたため、
兵士が一人で運用できる重量や操作性と火力の両立を目指している。ヘリコプターや装甲車などにも損傷を与えられるよう、ブローニングM2重機関銃などで使われている12.7mm弾を使用する。
弾道直進性が高い12.7mm弾は、小銃や狙撃銃の弾丸として使用されている7.62mm弾と比較して、弾丸自体が長距離射撃の際に空気抵抗や横風などの影響を受けにくく速度低下が少ない。実際、
ベトナム戦争中の米軍名スナイパーであるカルロス・ハスコックやフォークランド紛争でのアルゼンチン軍の例(共にブローニングM2にスコープを乗せて単発射撃で遠距離狙撃に使った)があり、これが対物ライフル開発の契機ともなった。
本体上面のフレームにはスコープマウントが備えられ、その前方にキャリングハンドル、さらに前方下面に二脚を装備する。スコープマウント後方にはリアサイトを備える。銃身のカバー(被筒)には放熱口が設けられ、銃口にはマズルブレーキがついており、軽量化のため、反動利用式の作動機構としてターン・ボルト・ロッキング・ボルトと、
ショート・リコイルする銃身を組み込んでいる。
射撃は伏せて行う(伏射、プローン)か、土嚢などで支えるのが一般的とされる。発砲時には銃身が後座するショートリコイルで作動する。
これはガスシステムを必要としないため軽量化に繋がる他、反動を分散する効果もある。特徴的な大型マズルブレーキも反動軽減に高い効果があり、この2つにより反動は立射可能なほど軽減されている。
しかし一方で、マズルブレーキから噴射する発射煙が射手を覆うほど大量に発生してしまい、連続発射が難しいという短所もある。だが携行性を向上させるため、15秒で組み立てが行えるように設計されて、バレルは素早く取り外して銃を2つに分解出来るようになっており、携行性も高いという利点もある。使用弾薬の12.7mmはほぼ全てのNATO加盟国で使用されているM2重機関銃と同じであるため、
他の狙撃銃と異なり専用の弾薬が必要なく、経済的かつ補給が容易である。
12.7mm弾は7.62mm弾の約5倍の重さがある。重さがあるという事は、遠距離射撃をした時に空気抵抗による速度低下が少ないという事だ。7.62mm弾も12.7mm弾も銃口から出た時の速度は、ほぼ同じであ
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