歩兵用武器解説(日本編)その2
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「96式40mm自動てき弾銃」
種類:自動擲弾発射器
口径:40mm
製造メーカー:豊和工業
使用弾薬:40x56mm
装弾数80(8×10)発(弾倉)またはベルト給弾式
全長:975mm
重量:24.5kg(銃本体)
連射速度:250〜360発/分
有効射程:1500〜2200m
96式40mm自動てき弾銃は、陸上自衛隊で使用されている96式装輪装甲車に搭載する火力支援兵器として開発された自動擲弾発射器である。
豊和工業が製作した本自動擲弾銃は1996年から配備が開始され、12.7mm重機関銃M2と共に96式装輪装甲車に搭載される武装の一つである。
ダットサイトが近年追加されている。
こうした自動擲弾発射器(オートマチック・グレネードランチャー)は、米軍がベトナム戦争で使用したMK19を皮切りに、各国で開発・採用されていた。しかし、
当時それまで、陸自の普通科(歩兵)部隊はこのような近接支援火器を保有しておらず、その意味で96式自動擲弾銃の制式化は朗報であった。興味深いのは、96式自動擲弾銃の発射する40mm擲弾が、
成形炸薬を組み込んだ対人対装甲擲弾である点だ。従来こうした装輪装甲車の兵装は、主に機関銃が中心で、対車両戦闘能力はあまり考慮されていなかったのである。
ちなみに当銃は、
必要に応じて地上の三脚架に配置し、
三脚架を取り付けて対人・対装甲車擲弾としても使用可能。ベルトリンク式給弾を採用し、単射・連射の機能を持つ。
自動再装填の際は、
遊底ではなく銃身を前後させ、装填する方式が取られている。弾薬は銃身左側の弾倉より供給される。使用弾種はダイキン工業製の「40mm対人対戦装甲てき弾」(弾薬全長112mm重量371g)であり、成形炸薬の多目的榴弾となっている。
「84mm無反動砲」
種類:無反動砲
口径:84mm
製造メーカー:サーブ・ボフォース・ダイナミクス社
使用弾薬:84x246mmR
装弾数:1発
全長:1130mm(M3)
重量:8500g(M3)
連射速度:4〜5発/分
有効射程:700m(成形炸薬弾)、1,000m(榴弾)
84mm無反動砲は、
スウェーデンのFFV社で開発されたカールグスタフ無反動砲を、陸上自衛隊が1984年から豊和工業によるライセンス生産して採用したものだ。
これはスウェーデンの国営兵器開発局KAFTで1948年に開発され、同じく国営の兵器製造局のカールグスタフ兵器工場で製造された。後にカールグスタフ兵器工場がボフォース社傘下となり、更にボフォース社がサーブ社傘下となった2015年現在ではサーブ・ボフォース社に
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