機動戦艦ナデシコ
1411話
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」
「……はい」
弱っ! ヤマダ弱っ!
まぁ、俺も人の事はあまり言えないんだけどな。
それでも唯一の救いは、これから行く面子の中に明確な俺の恋人はいないというところか。
エリナは俺と肉体関係を持ったが、それも何だかんだと1度だけだ。
その後は明確な関係はないまま、友人以上恋人未満といった関係を俺と続けている。
いや、どちらかと言えば恋人方面に比重が寄っている……と思うのは、俺の思い込みだろうか。
そういう意味だと、今回の木連へと向かうのは俺とエリナの関係をはっきりとさせるという意味があるのかもしれない。
エリナの方へと視線を向けると、丁度エリナも俺の方を見ていたらしく視線が交わり……やがてエリナはそっと視線を逸らす。
頬が赤くなっているのは、以前の一夜の事を思いだしているのか、それともホワイトスターの浴場で会った時の事を思いだしたのか……はたまた照れや怒りといったものを感じているのか。
その辺の関係もしっかりとする必要があるんだろうな。
「このちゃん、本当に行くんですか?」
「そや。うちら、シャドウミラーに所属したけど、これといった手柄がないやろ? そう考えると、出来るだけうちらも動く必要があるんや」
「ですが、それでもこのちゃんがこんな危険な事に参加しなくても……」
「あははー、大丈夫や。何かあってもせっちゃんが助けてくれるんやろ? それにアスナもおるしな」
「え? 私? いやまぁ、危なければ当然助けるけど……自分から危険に向かって行ったりはしないでよ?」
「すいません、アスナさん」
「いいのよ、刹那さん。このかの事は、私も友人だと思ってるんだから」
そんなやり取りを聞きながら木連へと向かう最後の打ち合わせを続け……やがて出発する時間がくるのだった。
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