第83話
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し、また姿を消したそうだ。情報によるとおよそ90名近くのメンバーが現したそうだが……」
「その情報源は一体誰なのかしら?」
ダドリーの話を聞いたルファディエルは真剣な表情で尋ねた
「―――――”ラギール商会”の店主、チキ・インディスからの通報です。」
「なっ!?」
「チキさんが!?」
エマの答えを聞いたロイドとセティは驚いて声を上げ
「……どうやら彼女は”社員”を各地方に潜伏させ、監視させていたようでな……マインツ方面を監視していた”社員”が”赤い星座”の姿を見かけたそうだ。」
ダドリーは疲れた表情で答え
「虚偽の通報の可能性は考えられませんか?」
「……いえ。”証拠”として私に”こんなもの”まで提供してくれました。」
アルに尋ねられたダドリーは真剣な表情で答えた後懐から写真――――マインツ山道らしき場所に何人もの”赤い星座”の猟兵達が写っている写真を出して見せた。
「!!」
「これは……!」
写真を見たランディとエリィは厳しい表情をした。
「それにしてもどうしてチキさんはわざわざ警察に教えたのでしょう……?」
「恐らく我々警察や警備隊を”赤い星座”にぶつけて、双方の戦力を減らすつもりで教えたのだろう。―――オルランド、率直に聞く。連中の狙いは”ラギール商会”か?それとも駅や空港へのテロか?」
「……もしくは俺達”六銃士”への復讐かもしれないぞ?」
「まあ、そういう意味で言えばあの時一緒に戦った私や”地の魔神”もターゲットにされているでしょうね。」
そして考え込んでいるセティの疑問に答えたダドリーはランディを見つめて尋ね、ヴァイスとエルファティシアは真剣な表情で言った。
「さすがにわからねぇが……”ラギール商会”が狙いなら姿を消したりしねぇはずだ。駅や空港も……連中なら苦もなく占拠できんだろ。かと言って暗殺は連中の分野じゃないし、局長達を狙っているならマインツ方面に現れるのも変な話だ。もっととんでもない事をしでかす可能性は高そうだ。」
「と、いうことは……」
「まさかオルキスタワーを占拠するつもりとか……?」
「……確かにあそこを占拠すれば、クロスベルに対してさまざまな復讐ができますね……」
ランディの意見を聞いたティオとエリィは厳しい表情をし、エリナは考え込んでいた。
「そいつはありそうだが……だが、連中の好みからはやはり離れているかもしれねぇ。」
「へえ、好みっていうと?」
「……猟兵が本領を発揮できるとしたら野戦かゲリラ戦……つまり正規軍を翻弄できるような入り組んだ地形の戦闘が好みだろう。それこそ市街地全般や……起伏の多い山岳地帯とかな。」
「あ……」
「た、確かに……車両の動きも
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