第83話
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…まさか……)
アリオスの警告を聞いたロイドは頷き、ランディは目を細めた。するとその時ロイドのエニグマが鳴りはじめた。
「そ、そうか。導力波が届くんだよな。」
「ええ、ギリギリ大丈夫かと。」
そしてロイドは通信を開始した。
「―――はい!特務支援課、バニングスです。」
「……ダドリーだ。湖の南岸へ向かったと聞いたが今、そちらにいるのか?」
「あ、はい。その……色々あってアリオスさんたちも一緒ですが。」
「ならば丁度いい。ついでに連中にも伝えておけ。――――”ある人物”からの通報でマインツ方面に”赤い星座”の猟兵達が姿を現したそうだ。」
「な………!?」
「できればオルランドから話を聞きたい。すぐに戻ってこられるか?今、本部の会議室にいる。」
「わ、わかりました!」
そしてロイドは通信を終えた。
「ど、どうしたの?」
「随分慌ててましたけど……」
「ああ……」
ロイドはその場にいる全員にダドリーからの情報を手短に説明した。
「!!」
「それは……」
「”赤い星座”が……」
「クッ……クロスベルから追放され、各国の軍から追われる立場となった事で油断しすぎたか………!」
「……通商会議の時、始末しなかったのが凶と出たか……」
情報を聞いたランディは厳しい表情で息を呑み、ティオは真剣な表情になり、スコットは驚き、ヴェンツェルは唇を噛みしめ、セリカは静かに呟いた。
「―――ロイド。お前達は急いでリンを治療している2人と合流して街に戻れ。あの2人もそろそろ応急処置は終わっている頃だろう。俺達は、この場所を調べてから戻るとしよう。」
「あ……すみません。そうして頂けると助かります。」
「……すまねぇな。」
「こういう時はお互い様さ。」
「それに、リンもそうだがエオリアとてすぐには動かせないだろう。」
「”赤い星座”が姿を現したとすれば”黒月”も現れる可能性もあり、さらに”ラギール商会”も動きがあるはずだ……俺達もすぐに戻るがくれぐれも気をつけるがいい。」
「はい……!」
「それでは失礼します……!」
その後ロイド達はセティとエルファティシアと合流した後、ボートでクロスベル市に戻り、ダドリーがいる警察本部の会議室に急いで向かった。
〜警察本部〜
「―――失礼します!」
ダドリーがエマやルファディエル達と話し合っているとロイド達が会議室の中に入ってきた。
「―――来たか。」
「ふう、ようやくの到着ですか。」
「すみません。少し立て込んでいまして。」
「状況について教えてくれるか?」
「伝えた通り、”赤い星座”がマインツ方面に姿を現
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