第82話
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…」
「さすがに見過ごすわけには行かなくなってきたかな?」
カンパネルラに尋ねられたティオは静かな表情で答え、ランディは目を細め、ワジは口元に笑みを浮かべて尋ねた。
「ふむ……察するにクロスベル警察の新人諸君といったところかな?」
「……クロスベル警察、”特務支援課”の者だ。結社”身喰らう蛇”の”使徒”の一柱、F・ノバルティスと同じく結社の関係者と見受けるが……まずは身分を証明できるものを提示してもらいましょうか?」
男の言葉を聞いたロイドはカンパネルラ達を睨んで言った。
「身分の証明……?彼は何を言ってるんだい?というか何故、私の名前を……」
ロイドの言葉を聞いた男は不思議そうな表情をして呟き
「うーん、警察としての手続きを踏んでいるんじゃないの?ウフフ、ボクたち相手に身分証明って悪い冗談にしか思えないけど。それと博士の事を知っているのは”剣帝”が博士の事を話したんだと思うよ?通商会議の件で、彼らは”剣帝”と接触したようだし。」
「真っ直ぐな若者ですね。要求に応えられないのは心苦しくはありますが……」
男の言葉にカンパネルラは答え、騎士は静かな口調で答えた。
「……駄目だ、ロイド。常識が通用する連中じゃなさそうだぜ。」
「”教団”の連中あたりと同じだと考えるべきだろう。」
男達の答えを聞いたランディは溜息を吐いた後真剣な表情で男達を睨んで言い、銀も意見を言った。
「フム、彼らと一緒にされるのはさすがに面白くないねぇ。フフ……いいだろう。既に私の事を知っているとはいえ、自己紹介くらいはしようじゃないか。―――F・ノバルティスだ。”身喰らう蛇”の第六柱にして、”十三工房”を任されている。フフ、どうか気軽に”博士”とでも呼んでくれたまえ。」
「……なるほど。貴方の仕業だったんですね。導力ネットのハッキングに使われた不可解なコードを開発したのは。」
男――――結社の”使徒”の一柱、ノバルティスが名乗るとティオはノバルティスを睨んで言った。
「ほお……!?あのコードがわかるのかね!?あれは”星辰コード”と言ってね!結社のネットワークで使われている―――」
ティオの言葉を聞いたノバルティスは驚いた後興奮した様子で説明をしかけたが
「博士、博士。」
「そういえば教団の被験者でエプスタインの連中が拾った娘というのがいたか……―――どうだね君!?その才能を”結社”のために活かすつもりはないかね!?」
カンパネルラに諌められた後、興味深そうな表情でティオを見つめて勧誘した。
「お断りします。」
ノバルティスの勧誘に対してティオはジト目で答え
「ガーン!」
ティオの答えを聞
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