第80話
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「警察官とはとても思えない提案ね♪」
一方エリィはジト目でロイドを見つめ、ティオは呟き、ランディは苦笑し、エルファティシアはからかいの表情でロイドを見つめた。
「……バニングス。何を勘違いしている?そもそも私とお前達は立場も異なれば利害も違う。病院の時と違って、お前達に協力する利点など―――」
ロイド達の会話を聞いていた銀は呆れた様子で指摘したが
「無い――――と言い切れるのか?リンさんとエオリアさんはA級に届くほどの凄腕だ。二人合わせたら、あのアリオスさんにも匹敵する腕前を持っていると見た。その二人が消息を断つほどの危険が待ち受けているとしたら……本当にあんた一人でも大丈夫だと断言できるのか?」
「………………………」
ロイドの話を聞いて黙り込んだ。
「まあ、緊急事態ではありますし。」
「リンさんたちが無事だったら情報を手に入れることもできるしな。」
「あくまで効率重視なら確かに協力はできるはずだわ。」
「それに”ラギール商会”に雇われているのだったら、もしかしたらウィルフレド様のご息女であるセティ達を陰から護衛する事も依頼されているんじゃないのか?」
そしてティオ、ランディ、エリィ、リィンはそれぞれ意見を言った。
「……クク……『特務支援課』……どうやら随分とリーダーに感化されているようだな?」
するとその時銀は口元に笑みを浮かべて言った。
「そ、そうかしら?」
「ま、否定はできんかもなぁ。」
「……少々不本意ですが。」
銀の言葉を聞いたエリィは顔を赤らめ、ランディは苦笑し、ティオはジト目で答え
「いや、だからなんで俺のせいになってるのか疑問なんだけど……」
ロイドは戸惑い
「あはは。」
「フフ……これも人徳だろうねぇ。」
「確かに……」
「そういう意味ではヴァイスハイトとも良い勝負よ♪」
ノエルやワジは笑い、リィンは静かな笑みを浮かべ、エルファティシアはからかいの表情でロイドを見つめ
「ロイドさんの人タラシは凄いもんね♪」
「ええ……それこそ父様と並ぶほどかと……」
「そういう点も含めて色々とお父さんと似ていますね……」
シャマーラは嬉しそうな表情で言い、エリナは静かな笑みを浮かべ、セティは苦笑していた。
「―――よかろう。此度も一時的に同行しよう。だが”風の剣聖”や”嵐の剣神”が追いついてきたら私は去る。それでいいな?」
「ああ、わかった。」
「しかしこの人数だとさすがに小回りが利かねぇな。魔獣に襲われた時なんか身動きが取れなくなりそうだ。」
銀の答えにロイドが頷いたその時、ランディは考え込みながら言い
「なら、二人程度はここに残った方がいいかもし
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