第80話
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チキは考え込んだ後、真剣な表情で部下を見つめて言った。
〜エルム湖〜
一方その頃ロイド達がボートで先へと進んでいたその時、雨だった天気が晴れだした。
「……天気予報の通り、午後からは晴れましたね。」
「これも女神の導きかもしれねぇな。正直、どんな危険が待ち受けてるかわからねぇ。」
ティオの言葉にランディは溜息を吐いて頷いた後目を細め
「ま、雨の中で探索するよりはマシかもしれないね。」
「そうだね〜。雨の中、探索していると体力も奪われるし……」
ワジの言葉にシャマーラは頷き
「それにお二人が衰弱している可能性もありますからね………」
「……無事だといいのですが……」
考え込みながら言ったエリナの言葉にセティは不安そうな表情で言った。
「……可能性があるとしたら”幻獣”でしょうか、それとも……」
その時ノエルは不安そうな表情で呟き
「正直、今の状況だとどんな可能性も考えられそうね……」
「……下手をすればその”結社”と対峙する可能性もあるって事ね。」
疲れた表情で言ったエリィの言葉に続くようにエルファティシアは目を伏せて呟いた。
「……アリオスさんたちの到着がいつになるかわからない。なるべく俺達が先行してリンさん達の無事を確認しよう。場合によったら……警備隊にも連絡する必要があるかもしれないな。」
「……はい。」
「お姉さんたち………どうか無事でいてくれよな。」
そしてボートがしばらく進んだ。
「……これは……湿度の急激な上昇を確認。注意してください……!」
ボートがある程度進むと何かを感じたティオが警告し
「なに……!?」
警告を聞いたロイドが驚いたその時、周囲は霧に包まれた!
「これは……霧!?」
「さ、さっきまであんなに晴れていたのに!?」
「一体どうなっているんだ!?」
「まさか………結界の類!?」
霧に包まれた状況を見たワジは厳しい表情をし、エリィとリィンは驚き、エルファティシアは信じられない表情をした。
「ロ、ロイドさん………どうします!?」
「くっ………速度を落として慎重に進んでみてくれ!ティオ、岩壁の接近を感知できるか!?」
「はい、何とか……!」
ノエルに確認されたロイドはティオに尋ね、尋ねられたティオは頷き
「―――ロイドさん!私が飛行して先導しましょうか!?」
「頼む!ただし、視界がかなり遮られているから俺達のボートを見失わないように細心の注意を払ってくれ!」
エリナはロイドに申し出をし、申し出を聞いたロイドは指示をし
「わかりました!」
指示をされたエリナは空へと舞い上がって、ボートの進む先
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