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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第78話
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「……全くです。あのヴァルドという人のせいで、せっかくの美味しい料理が食べれないなんて。」

「……本格的な準備をしていたキーアには本当に悪いことをしましたね。」

シャマーラが呟いた言葉にエリナは頷き、セティはキーアに視線を向けた。

「えへへ、昨日のお鍋の材料を使っただけだけどー。ワジ、おなか一杯になったー?」

ロイド達の言葉を聞いたキーアは嬉しそうな表情をした後ワジに視線を向けた。

「……ああ。染み入る美味しさだったよ。ご馳走様、キーア。」

「えへへ、よかったー。キョクチョーとアルも喜んでいるかなー?」

ワジの感想を聞いたキーアは嬉しそうな表情をした後呟き

「フフ、きっと喜んでいるわよ。」

「ああ……朝早くからヴァルド関係の件で朝食も取らずに支援課を出たからな。」

「冷めないように魔法瓶に入れた雑炊をフランさんが受け取ったそうですから、きっとフランさんが届けてくれますよ。」

キーアの言葉にエリィとロイドは微笑み、ティオは静かな笑みを浮かべて言い

「うふっ♪それにヴァイスハイトにとって将来有望な女の子の手作り料理なんて、ご馳走に違いないでしょうしね♪」

「……いくらヴァイスさんといえど、キーアに手を出したら絶対に容赦しません。もしキーアに手を出したら”オメガエーテルバスター”です。」

「おうよ!局長の毒牙に俺達の大切な大切なキー坊をかからせるものか!」

からかいの表情で言ったエルファティシアの言葉を聞いたティオは真剣な表情で呟き、ティオの言葉にランディは頷いて言った。

「フ……さぞ人心地ついただろ。ヴァルド・ヴァレスの件だが……警備隊方面で捜索は続けられている。――――無論、いざ戦闘になった時”仕留める”事も厭わない為にかなりの重装備だそうだ…………まあ、基本”討伐”ではなく”捕縛”の為に動いているそうだから、お前達はそんなに思いつめるな。」

ロイド達の様子を見たセルゲイは口元に笑みを浮かべた後、ロイド達を見回して言った。



「……ハハ、そうだね。それにもしヴァルドが討伐されたのなら、それが”グノーシス”に手を出したヴァルドの運命って事でいいんじゃない?」

「ワジ君……」

静かな笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたノエルは心配そうな表情でワジを見つめた。

「ですが、ヴァルドがどこかで”グノーシス”を入手したのは間違いありません。そちらのルートを何としても解明しないと……!」

その時ロイドは真剣な表情で言ったが

「それについても既に二課が動いている状況だ。一課も外国勢力の関与について調査に入ったと聞いている。それに二課、一課の手伝いの為にルファディエルや局長達も駆り出されているんだ。まあ、そう焦るなってことだ
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