35話 サイコミュニケーター 3.10
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身の周囲で自立した動きを見せるAIだった為、その受信塔を自分から離れた形であった。元々コンビネーションがあのAI機と生まれる訳ではないとフィフスも理解していた。
「ゼロは別方面で戦っている限り援護は望めないか」
フィフスは腹を括り、アムロへ全火力を持って攻撃を掛けた。ファンネルによるオールレンジ攻撃からその中心を貫くようにビームの応酬。その間にアムロに向けて一直線フルスロットルで詰め寄る。
「ハハ・・・最高のタイミングだ。仕留めたぞ特務機!」
フィフスが攻撃を掛けた目的物には攻撃が全て当たり爆発を見せた。しかしその瞬間手ごたえの無さをフィフスは感じた。
「バカな・・・残留思念だと。ここまで欺く程の能力・・・」
その直後、フィスフの背後に脅威を感じ取った。
「後ろ!」
そうフィフスが振り返った時、クシャトリアの首元をデルタプラスのビームサーベルが貫かれていた。
クシャトリアは首元部分が爆発し、フィフスのコックピット内にも尋常でない衝撃が見舞われた。
「キャア!」
フィフスはその叫びを最後に地表に向けて墜落していった。
デルタプラスは片腕が無く、ビーム兵器も持ち合わせていなかった。しかし攪乱用のダミーを持ち合わせていた。ただそれを放出して次なる行動を起こしていた。戦場は戦士が熱狂する場所。集中し過ぎて過ちを冒すことはアムロは常々経験していた。だから一つ一つの基本的な行動を大切に詰将棋の様に攻撃手順をこなしていく。その中での意思一つ一つが相手へ伝えることも大事にした。
ダミー放出するには目くらまし以上に自分が撃破されることを勘違いさせられたら最高だ。アムロは絶対にバレないマジシャンの様な技術を目指していた。理由は今の様な武装、サーベルしかない状況下での行動を想定してのこと。
アムロは呆気なく感じていた。撃墜した相手はそこそこ技量を持ち合わせていた。普通に相手にしたら手強いだろう。しかし・・・
「実戦経験の無さが助かったな」
アムロはそう呟き、サイコアプサラスへ向けて再び飛行形態になって向かって行った。
これがシャア、ランバ・ラル級の操縦者ならばこうはいかない。それがアムロにとって幸運だった。
サイコアプサラスからエルランはフィフス撃墜を見ていた。そして舌打ちをした。
「役立たずめ。時間稼ぎ以外はな」
サイコアプサラスの主砲充填が完了していた。エルランは前部座席のアイナに指示した。
「さあ姫よ。裁きの鉄槌を・・・」
アイナはその指示を無表情こなした。行為は単純だが結果が無惨だった。
アムロはサイコアプサラスを肉眼で捉えながらもその主砲の射撃も捉えていた。
「間に合わなかった・・・」
アムロは歯をきりきりした。目前を物凄いエネルギー
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