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逆襲のアムロ
35話 サイコミュニケーター 3.10
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けた。するとルセットは首を振った。

「分かりません。強いて言えば、天気のようなものです。アレは台風だと思えば」

「ルセットくんの見解はその後威力が弱まり収まると?」

「そうですね。現状知る科学では、サイコミュニケーションシステムも同様、力が無限というものはこの世には存在しません」

シナプスはルセットの意見に頷いた。

「成程。良い処方箋が見つからない限りは逃げるのが得策だな」

「はい。この現象もフォン・ブラウンへ連絡しておきます」

「頼む。貴重な意見を有難う」

ルセットは一礼をして通信を切った。シナプスは操舵手のパザロフに指令した。

「聞いての通りだパザロフ」

「了解です艦長。進路を、戦場をあの巨体の方へ移動します。上手く行けば・・・」

パザロフが言いかけたことをシナプスが付け足した。

「この台風をあの巨体へぶつけることもできるやもしれん。先方のアムロ、カミーユにもその旨伝達しておけ」

スコット、シモン両オペレーターが頷く。シナプスは追加、シャトルをネェル・アーガマへ向かわせ生存者と負傷者の回収をクルーに命じていた。いつ沈没するか不明な、近いうち沈むであろう船に友軍を残したままにしておくわけにはいかなかった。

かくして、宇宙・地上とも時代の舵取りが不在のまま戦いは集束することなく続いていく。

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