35話 サイコミュニケーター 3.10
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を決める連邦議会。今回は特別なもので報道でもエルランは知っていた。大筋は合っているだろう。
自分を助けたコリニーが天下を獲り、スペースノイドを廃絶させて地球至上主義での統治下を目指していく。エルランは出世レースより外れ、ジオンに靡き失脚した。
心は連邦への憤怒しかなかった。だからエルランはシロッコの取引に応じた。シロッコはコリニーから適任役を探すように命じられていた。コリニーがエルランに欲することは究極の汚れ仕事だった。肥溜めに浸かりそこで一生を暮らすが如く、エルランの精神をより一層蝕んだ。
コリニーはこの戦争下で優れた人類が生まれていることに危惧していた。彼はとても用心深い。新発明が時代をいとも簡単に変えてしまうことは歴史上よくあることだった。コリニーはそれを信じていた。ひとが革新していくことは自分の分野、政治に関わる事。連邦はジオンダイクンを恐れた。消えない火はくすぶって現在のような事態が起きている。
「ならばそれすら支配できるような仕掛けをこの私に課した。それは忌まわしい人体実験・・・」
とエルランはこぼしたが、前部座席に座る女性は無反応だった。
エルランはその女性に命じた。
「たかが特務機だろうが単機。何ができるか。さあサハリン家の姫よ、己の役目を果たせ。目標は見えているだろう」
するとサイコアプサラスの中央の巨大な口径にエネルギーが集約し始めた。
アムロもそれを確認できていた。
「あれは北の防衛部隊を壊滅させた光。させるか!」
ウェイブライダー形態のデルタプラスにバイオセンサーの力を乗せて超巨体なサイコアプサラスへ突撃をかけていった。その場に白いクシャトリアが4体塞がった。
「やらせません!」
フィフスを始めとするムラサメ研究所のAIがアムロの往く手を阻むべくファンネルでのオールレンジ攻撃を仕掛けた。1機24個が4機分の火力飛行するアムロへ浴びせた。アムロは被害予想を感覚で読み取り、覆うサイコフィールドでは完全に防ぎきれないことを悟った。
「ちぃ。邪魔をするんじゃない!」
アムロは1機の立ち塞がるクシャトリアの目の前で飛行形態を解き、刹那ビームサーベルでクシャトリアを頭上より一刀両断にした。その動きにフィフスは目を見張った。
「早い!」
アムロは両断したクシャトリアを足場に一番近いクシャトリアへバーニアジャンプをした。
そのクシャトリアも2アクションで右肩と両足をサーベルで薙ぎ払われた。
フィフスはAIではこのモビルスーツは相手にならないと感じ、エルランへ帰投させるように願い出た。
エルランもその戦闘の様子は確認していた。
「よろしい。フィスフお前に任す」
フィフスは全てのAI機の支配をサイコアプサラスへ返した。返したといっても元々自
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