第三百五十二話
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第三百五十二話 明るい変化
梨花は少し妹の梨奈を見ることにした、妹が明るくなったと思ったがそれが本当なのかどうかを見極めようとしたのだ。
それで梨奈を見るとだ、これがだった。
「おはようお姉ちゃん」
「ええ、おはよう」
朝の挨拶は明るい、そしてだ。
笑顔も明るい、その顔を見てだった。
そのうえでだ、両親への挨拶や返事もだった。
明るい、前以上に喋り笑顔でいることが多い。二日程見ていてわかった。
それでだ、今度はリビングでテレビを観ている時に使い魔達に言ったのだった。
「やっぱり梨奈は明るくなったわね」
「はい、私達も見ていましたが」
「そうですね」
「梨奈様は明るくなられました」
「前から明るい方でしたが」
「ええ、さらに明るくなったわね」
梨花は自身の使い魔達に答えた。
「挨拶も返事も生活もね」
「今は太陽の様ですね」
「そこまでの明るさですね」
「それだけ明るくなったということは」
やはりと言うのだった。
「何かいいことがあったのね」
「だからあそこまで明るくなられた」
「そうなのですね」
「そしてそれはどうしてなのか」
「気になるところですね」
「ええ、ただ人のプライバシーを探ることはね」
そうしたことはとだ、梨花は難しい顔で言った。
「私はよくないと思うわ」
「ご補任がいいと言われない限りは」
「この場合は梨奈様がいいと言われないとですね」
「そう思うわ、魔法はね」
魔女としてのそれもというのだ。
「こうしたことに使うものじゃないから」
「ではどうされますか」
「ここは」
「さて、どうしようかしら」
あらためて考えるkと場だった。
「果たして」
「これからそのことを考える」
「そうなりますか」
「ではご主人が考えられるなら」
「私達も」
ピエールもジュリエッタもそれぞれ申し出た。
「使い魔としてです」
「知恵を出させてもらいます」
「悪いわね、じゃあどうしたものか」
梨花は考える顔のまま言った。
「考えましょう」
「では」
「今から」
二匹も応えてだ、共に考えていくのだった。
第三百五十二話 完
2016・6・16
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