第十幕その十二
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「そして遊びを楽しんでいくのじゃ」
「子供だからですね」
「左様、遊ぶのじゃ」
「何でも遊ぶんですね」
「そうじゃ」
カルロスに答えるのでした。
「牧場も迷路もアスレチックもな」
「ツーリングもですね」
「公園もじゃ」
「そしておはじきとかトランプもですね」
「何でも楽しむ」
それこそというのです。
「遊んでな」
「そういうことですね」
「うむ、ではな」
「帰ってもですね」
「遊ぶとしよう」
「何か王様って」
ボタンが言うには。
「寝る時以外は遊んでないかな」
「ほっほっほ、その通りじゃ」
「寝たら遊べないしね」
「しかし楽しむことは出来る」
寝ることもというのです。
「それはな」
「そうだね、寝ることって凄く気持ちいいからね」
「だから寝て楽しむのじゃ」
その寝ることをというのです。
「そうしているのじゃ」
「そうなんだね」
「勿論今夜も楽しむぞ」
その寝ることをというのです。
「気持ちよくな」
「それじゃあね」
「うむ、楽しもうぞ」
こうしたことをお話するのでした、そして実際に皆は牧場から宮殿に帰ってまた遊びました、今回カルロス達は遊んでばかりで。
カルロスはふとです、皆に夕食の時に言いました。
「遊んでばかりだね、今回は」
「うん、確かにね」
「本当にずっとだよね」
ジョージと神宝がカルロスに最初に応えます。
「このリンキティンク王の国に来てから」
「僕達遊んでばかりだね」
「灯台にも行ったけれど」
「宮殿に着いてからはね」
ナターシャと恵梨香も言います。
「私達ずっとね」
「遊んでいるわね」
「オズの国は確かに遊ぶことが多いけれど」
それでもとも言うカルロスでした。
「今回は特にだね」
「そうだね、何か」
「遊んでばかりだね」
「起きて寝るまで」
「もう遊んでばかりね」
「そうした国だからいいんだよ」
王子が五人に微笑んでお話しました。
「この国は遊ぶ国だから」
「オズの国の中でもですね」
「特にそうした国だからね」
それで、というのです。
「いいんだよ」
「そうなんですね」
「だから明日もね」
「はい、遊んでもですね」
「いいんだよ、王様や僕だけでなく国民の皆も遊んでるしね」
「それぞれの遊びをですね」
「しているからね」
だからと言う王子でした。
「それに王様と僕は国民の皆の遊びを実際にやってみてどんなのがチェックするのがお仕事だからね」
「そうなんですか」
「王様はこれでもお仕事にも真面目なんだよ」
「ほっほっほ、仮にも王様じゃ」
王様も言います。
「だから働いてもおるぞ」
「そうなんですね」
「そうじゃ、明日も働くぞ」
「遊ぶことが即ちですね」
「わしの仕事
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