第十幕その七
[8]前話 [2]次話
「美味しいぞ」
「そうですね、じゃあ」
「皆傍にあるものを好きに手に取ろうぞ」
皆にも笑顔でいいます。
「そして食べようぞ」
「はい、じゃあ」
「私達も」
皆も頷いてでした、そのうえで。
牧場のお菓子達をそれぞれが好きなものを好きなだけ食べるのでした。皆そうして心から楽しい笑顔になります。
そしてその笑顔の中で、です。オズマはこうしたことを言いました。
「今日はずっと食べるから」
「だからですね」
「ティータイムにはお茶もお菓子も出さないわ」
カルロスに笑顔で答えました。
「お昼もね」
「牧場のお菓子を食べているからですね、皆」
「ええ、それならね」
「出す必要はないですね」
「そうよね、お昼もね」
「僕達皆お菓子を食べるから」
「今日はいいわね」
「お菓子は御飯じゃないけれど」
それでもと言ったのはボタンでした。
「いいんだね」
「今日はね」
「お菓子を一杯食べるから」
「ボタンはピラミッドの時もそうだったわね」
「あの時はお昼食べたよ」
「けれど今日は食べる量も違うし」
それにというのです。
「皆がそうだから」
「それじゃあ」
「今日は皆で食べるから」
そのお菓子をというのです。
「そうしましょう」
「じゃあ僕もだね」
「お菓子をどんどん食べてね」
「うん、そうするよ」
実際にです、ボタンは今はクッキーを食べています。そのうえでオズマの言葉に対して応えるのでした。そうして。
お昼になる頃にはです、皆でした。
「いやあ、食べたね」
「ええ、本当にね」
「もうお腹一杯よ」
「色々食べたし」
「満足だよ」
カルロスに恵梨香達が応えます、とても満足しているお顔で。
「お外の世界だと太るわね」
「間違いなくね」
「それに虫歯にもなって」
「それが怖いところだったね」
「そうだね、けれど今はオズの国だから」
それでとです、カルロスも笑顔で言うのでした。
「そうした心配もないしね」
「そうじゃ、あと栄養もあるぞ」
王様は今はオレンジジュースを飲んでいます。
「こうした果物のジュースを飲むとじゃ」
「いいんですね」
「うむ」
その通りという返事でした。
「ビタミンが一杯あるからのう」
「甘いものだけじゃなく」
「栄養もじゃ」
それもと言ったのでした。
「あるからのう」
「それじゃあ」
「うむ、ではな」
「ジュースもですね」
「飲むのじゃ」
「あと糖分は実はね」
ここで言ったのはジュリアでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ